ほしのかけら

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1/15/2023, 10:42:51 AM

#この世界は

この世界はたくさんの喜びと悲しみに満ちている。
ほら、今この瞬間だってどこかで新たら命が生まれそれを喜ぶ人がいて、またどこかでは愚かな戦争によってなんとも無惨な死をとげる人がいる。

それは、喜びと悲しみだけじゃない。
この世界にはたくさんの思いがつまっている。今、苦しんでいる人、楽しんでいる人、怒ってい人もいれば困っている人も。

この世界はたくさんの思いで満ちているのだ。


この世界にはたくさんの考えで満ちている。
自分の考えと他の人の考えが違うなんてよくあることだろ。それに人は考えが違うからといって争ったり誰かを傷つけたりする。

ただ、考えが違うだけじゃない。例え考えが同じでもどうしてそう思うのか、どうしてそう思うようになったのか。それは人によって少しずつ違う。どの考えも唯一無二の大切なもの。

この世界はたくさんの考え方に満ちているのだ。


この世界はたくさんの思いと考え方で満ちている。
だから、人は無責任にお互いに争いあったり、相手を傷つけたりする。これが、この世界の難しいところであり、美しいところだ。
いろいろな思いや考え方があるからこそ、新たに感じる思いがあるし、自分にとっての生き方が決まったりする人もいるだろう。

この世界はたくさんの思いと考え方に満ちている。
そして、たくさんの素晴らしい、人それぞれの生き方であふれている。

さて、あなたはこれからどんな思いを抱えて、どんな考えを語って、どんな人生を送っていくのだろう。
ここからは、誰にも想像できない、あなただけの最高の物語(じんせい)の始まりだ!

1/15/2023, 6:30:36 AM

#どうして

「どうして…こうなっちゃたんだろう…」
一人の少女が今にもかぜで飛ばされて何処かにいってしまいそうな、そんな声でつぶやいた。

ー数時間前ー
「どうしてだろうね、私達がこんなことになってしまったのは…」

「まぁ、今さら考えてもしょうがないか。」
「そうだ、最後に来世ではお互いに愛し合うことが許されますように。ってお願いしとかなきゃだね。」

「そうだね。」
こんなことしか言えなかった。
そんな、私とは対照的にかんなは何とも思っていないらしい。

いや、今思えば違った。かんながどんな思いをかかえてるのか私は全ったく分かっていなかった。

「それじゃあ、そろそろこの世ともお別れしなきゃ。」
私は、静かにうなずいた。
「奈央、今までこんな私を愛してくれてありがとう。大好きだよ。」
その言葉に、あぁ…もう最後なんだなと感じた。
「私も大好き。」
そして、お互いに小さな白く丸いものを飲んだ。
少し口の中がピリッとする。
そして、私達は永遠に眠りについた。



はずだった。



あれ、なんで私生きてるんだ。
どうして…
急いで隣を見る。そこには静かに眠っているかんな。
もしかして、

思ったとおりだった。私が飲んだのはただの睡眠薬でかんなか飲んだのは…

馬鹿なかんな。私を置いて、いってしまった。
しばらくの沈黙のあと

「どうして、どうして、どうしてぇぇぇ」
私は、泣き叫ぶ。ただ、泣き叫ぶ。

「かんなぁぁ、なんでおいてくのぉぉ。」
「私を一人にしないでぇぇぇ」
「ひどいよ、かんなの馬鹿ぁぁ」

それから、何時間かたった。
涙はまだ止まらない。けど、声が枯れてもうでなくなってしまった。
静かに流れていく涙…
そして、どんどんかんなの手は冷たく、固くなっていく。
今でもあのときの感覚を覚えている。

本当に私を置いていくなんて、かんなは馬鹿だ。

あれから、何週間かたった。かんなの葬儀も無事終わった。
「大丈夫だよ。かんな、私ね。今からかんなのとこにいくから。」
そう、このナイフでここを思いっきり刺せばいける。
涙を何粒か流し、よしこの世とはお別れだ。
そう思ったときだった。

「やめて!」
後ろから何処か切ないけどあたたかい、そんな声が聞こえてきた。
どうして、ここに。

「だめだよ、そんなことしちゃ。」

私は混乱し、後ろを振り向くことすらできなかった。
「私は、奈央に何があっても生きて欲しかったの。」

なんで、今さらこんなこと言うの…やめてよ。

「奈央が死んだら意味ないじゃん。」

嫌だ。そんな言葉聞きたくない。
涙が止まらないよ。

「泣かないでよ。そしたら、私のここが…心が痛むじゃん」
少し涙ぐんだ声だった。

最後にその声の主は、私を後ろから優し抱きしめた。
そして、
「なんで、こっち向いてくれないの。どうして、名前呼んでくれないの。」 と言う。

そんなの、顔を見たらもっと悲しくなるから。名前を呼んだらずっと一緒にいたくなるから…
けど、そのことは口に出さなかった。

「どうして、何も言ってくれないの。」
その言葉に胸が痛む。

「そっか、もういいのか私のことは。忘れちゃったのか」
「その方がいいよね。」


そして、しばらく沈黙が続いた。
しばらくして静かに彼女は消えさった。


本当にどうして…こうなっちゃったんだろう…
どうして、どうして…

私の心はなぜか少しあたたかく、やっぱり切なかった。