シラヒ

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1/2/2023, 11:40:22 AM

※創作ではありません。



正直な気持ちを綴れば、私は今年の抱負という言葉が好きではありません。
とても気まぐれな人間なので、頑張りたい時と頑張りたくない時が頻繁に入れ替わります。
だから、今年いっぱい頑張る!頑張り続ける!ということが苦手です。抱負は文字の通り、私の(特に心の)負担となります。
自分でも、頑張るかダラけるかのどちらかしかない、みたいな極端な考えだなぁと思います。

抱負…のようで、そうでないもの。今年をどんな年にしたいか。


不器用から器用になろう。
走っていたら、いつのまにか自分の位置が分からなくなる人間だって、もう気づいてる。
だから飛ぶ。走って分からなくなるなら飛ぶ。疲れた時にだけ走るようにすればいい。

たくさんお話を書きたい。
好きな漫画やアニメ、小説や新書にどっぷり浸かりたい。

恋人はまだできなくていい。
だけど、いつか大切な人を見つけられるように準備をしよう。

今はこの愛情を私の友人に注ぐ。
ここだけの話、友人たちを恋人のように愛しくて大切な存在だと思ってる。
言葉にできないけれど、本当に大切な人たち。

一年はあっという間だから、いろんな感情を、体験をしよう。

私はそんな年にしたい。









新参者ですが、私の作品がみなさまの癒しになれたら幸いです。

お付き合いいただきありがとうございました。
良い休日を、ごゆるりとお楽しみくださいませ。

1/2/2023, 1:45:16 AM

カーテンを開け、コーヒーを片手に日の出を眺める。
じわじわと下の方から、赤に染まっていく空、先導するように昇っていく太陽。毎年見ているけれど、飽きたりはしない。
零時を回っても、初詣に行っても、新年がきたという感じがしないのだ。私の始まりは、いつもこの日の出から。
コーヒーを啜った。白い息を吐き出す。
背中に重みを感じた。太い腕がお腹に回され、身体が密着する。寝起き特有の高めの体温に、私は苦笑いした。
「おもたい」
「……置いていく方が悪い」
肩にぐりぐりと頭を押し付けられる。髪の毛がくすぐったくて身を捩るが、まったく動けない。それどころか、さらに力が強まっていくものだから、いさぎよく諦めた。
されるがままになりながら、またコーヒーを啜る。
「あけましておめでとう」
「夜も言ったじゃん」
「この日の出見たら」
肩が軽くなった。ちらりと見上げれば、彼の視線はもう随分と赤くなった空に向けられていた。やがて視線がかち合う。
「また言いたくなった。毎年見てるの、これ」
「そうだよ。ちょっとした、新年のルーティン」
またぎゅうと抱きしめて、彼は満足げに笑った。
「いいね。来年も見よう」
「別れなきゃね」
「不吉なこと言うな」
朝のコーヒー、ベランダから見える日の出。今年のスタートはなかなか悪くない。そう思う。