「またね！」

さよならをすることが多すぎる
人との別れ
モノを手放す
気持ちが変わる
昔の自分も世界中どこを探したって
居ないだろう
切ないとか愛しいとかいう
感情ともさよならした
その代わり
新しいことが
すぐそこに待っている
だからちゃんとさよならしよう
またどこかで会うかもしれないけれど

「小さな幸せ」

髪の中に住んでいる子達
出てこない
まだ出てこない
あっ今出てきた
どんどん出てくる
どんどん出てくる
そのうち見えなくなって
どこか遠くに飛んでいく
それが小さな幸せです


「春爛漫」

多くの植物が芽吹き
美しい花が咲き乱れる
ぽかぽか暖かく
光に満ち溢れている
ふわふわした柔らかい気持ち
明るく輝く未来へ
行ける気がする

「記憶」
あの頃
僕等はなぜ胸の奥が
締め付けられるほど
苦しいのか分からなかった
いつの間にか生まれた感情は
外に出られなかった
涙という形でしか
表現する方法を知らなかったから
その涙達は僕らの世界を
明るくするいくつかの
星になった

「もう二度と」

もう二度と会えない
それは分かっている
でも目を閉じれば
走馬灯のように
思い出される日々
まるで昨日のこと
寂しさを忘れるには
ちょうどいい年月が
既に経っていた
忘れなくていい
優しい音色にのせて
もう二度と会えない
それは分かっている

「大好き」

おかあちゃん
大好き
まだ小さな娘から
急に言われた
嬉しすぎた
まだ上手く話せない
話し方で
今というタイミング
すべてが愛おしい