「私の名前」
読んでくれるその声が好きだった。

「視線の先には」
その視線の先にいるのは…俺ではない。
俺ならいいのに。

「私だけ」
世界に私はただ一人しかいない。
それは誰も代われない、貴重なことなのである

「遠い日の記憶」

薄れかけているあの場所…。

白い靄の中にいるあの人。

今はどうしているのか。元気ならいいな。

時々夢に出ることも…。

そしてキスを交わす。

それが、至福の時間…だった。

「終わりにしよう」


もう、何も要らない。

何も考えたくたい。

考えるだけつらい。

全て終わらせたい。

終わりにしよう…。