虹の始まりを探して

まだまだある！

子供達が駆け回る
雨上がり空に浮かぶ七色の架け橋

虹がただの色に見えたのはいつ頃からだろう
もう必要の無い傘をたたみ子供達の話し声に耳を澄ます

この子達は時間が経つことを知らずに
虹を追いかけ続ける

きっとこの子達は

学び舎で夢を描き
社会人になって現実に揉まれ
鏡の皺に、あの虹を羨む

そんな人生を送ってもきっと

今を愛せるようなそんな人になれますように

オアシス

アンタなんていなければ良かった

そう呟く親の目には私なんて居なかった
毎日家では雑用係をし罵詈雑言で溢れ返る

きっとこうなる運命だったんだ
ずっと私の心は愛を求めていたんだ
まるで砂漠の真ん中で水分を求めるように
ただ愛が欲しかった

ねぇずっと一緒にいれたらいいね

そうやって笑う君の顔は薬のように
私の心を埋めてくれた

あの日手を取ってくれた時から
あの日笑い合った時から
あの日約束した時から

貴方が私のオアシスだった

涙の跡

『ごめん』

その一言で全部流れた
私の努力も全部踏み躙られたようで

苦しかった

誰よりも愛していたから
誰よりも君を想っていたから
誰よりも好きを伝えていたから

ねぇこの涙は何処へ続くのかな？
ねぇこの感情は何処で捨てればいいのかな？
ねぇこの愛情は何処へ向いていたのかな？

一筋流れた涙にはきっと
心に永遠の跡を残すだろう