みゆ

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3/8/2026, 7:51:27 AM

『月夜』

部屋の窓辺に、白い猫が一匹。
穏やかな月の光に照らされ、心地良さそうに
目を細めるその猫は、私の飼い猫である。
珍しく部屋に来たかと思えば、
窓辺に座り月を見ている。
ただ静かに、そこにいる。
窓の隙間から風が流れ、
カーテンが猫を優しく包み込む。
嬉しそうに喉を鳴らし、細いしっぽが揺れる。
「おいで。」
私が呼ぶと、くるりと振り向き、
そばに駆け寄ってきた。
頭をすりすりしながら、隣にぴたりとくっつく。
「月が綺麗だね。」
撫でながらそう言うと、猫は柔らかく微笑んだ。
ゆっくりと目を細め、私をじっと見つめる。
甘い声で、「にゃあ」と鳴いた。