9/12/2021, 4:59:29 AM
日めくりのカレンダーをめくるたびに時間が動き出して、ゼラチンを溶かす。ゼラニウムの匂いがする
『カレンダー』
9/10/2021, 4:33:34 PM
何かを失うほど何かを持っていたわけではないのに、こんなにもさみしい
失った気がしたものは牛乳寒天みたいなものです。食べてしまおう
『喪失感』
9/3/2021, 10:19:35 AM
黒い淵に立たされるような
『些細なことでも』
9/2/2021, 3:22:04 PM
カーテンコールの残響が頭の上でまだゆらゆらして、たっぷりと注がれた透明な、何もかもとけあわないコップの中で水面が揺れている。夏の夜明けがやってくる。
破れた日傘の中で、ゆっくりと反芻されていくひかりが、やわらかくあたたかいこの場所で、ずっと膝を抱えていたいと思う、白い花が、向こうに見える、
美しいものほど、見つめなくてはならない
『心の灯火』
8/23/2021, 2:12:35 PM
サンダルを脱ぐまで半透明の青色
『海へ』