タイムマシーンねぇ…
過去も未来も うーーーん?
今が最高!
この瞬間が!
だから、私の過去も未来も 見なくていい
過去があって 今がある
未来は 今 作っている!
今、まさにこの瞬間が サイコウダー!
ふふっ ついつい頬が緩みそう
ら〜ら〜 鼻歌まで出ちゃう
もうすぐ約束の22時
はぁー、あと3.2.1
(きたー、きたー!電話)
私:「こっこんばんは」(げっ、噛んじゃった)
先輩:「ハハッ こんばんはー」
(嬉しすぎて倒れそう!
生声だよ、ナマゴエ!
心地良く響くバリトンボイス、
うわーっ、たったまらない!!)
母∶「お風呂できたよー、早く入って!お湯冷めるから」
(げげっ!
聞こえちやうじゃん、先輩に…
あぁーー母よ!特別な夜を返せーーー!)
先輩∶「また今度にしよっか(笑)」
私∶「はっはいぃぃー↗」
(Oh, My Gad!
やすこみたいな返事しちゃったよ…
あぁ、終わった… 恥ずかしすぎて 母恨む!)
今度なんて いつくるのーー?
今夜は最高に 特別な夜 ってなるはずだったのにーー!
もう、お風呂なんて お風呂なんて…入るもんかー!
って、あっ!お父さんが先に入りそう…
絶対 嫌だ! 一番風呂先越されるの!
んーー!
せめて せめてもの救いに夢で逢えますように…
めいっぱいの妄想を繰り広げ
大好きなシンデラストーリーを考えてみた
眩いばかりの光輝く王子様が
甘い甘い言葉を携え
迎えにきてくれた
めでたしめでたし
っと、ハッピーエンドで締め括り
余韻に浸ろう…
「アレ?何書いてるの」
我が社のさわやか王子が声をかけてきた
ぎゃあああー!
見られた!?
はあー、恥ずかしすぎる!
こんな私を誰か海の底に沈めてーー!
#海の底
まだかな まだかなー?
あっ きたきた!
どこ行ってたのさ?
キミがいないと 困るんだ
だから ずっとキミを待ってたんだ
待ちきれず
キミに会いたくて
探しまわったよ
やっと揃ったね
僕たち靴下 右と左が…
#君に会いたくて
ツタが絡まるほそ道を進み
おとぎ話に出てくるような
可愛いらしい山小屋の
固く閉ざされた 古い扉を開けた
部屋の隅には
引き出しのついた小さな机があった
そっと引き出しを開けると
セピア色に染まった
小さなノート
おっと…
ではなく
まるで鍵でもかかっているかのような
閉ざされた日記があった
閉ざされた日記?
秘めゴト!?
開けるのは はばかられ
そっと 引き出しを閉め 想いを馳せながら
もときた道を戻って行った
もし次に引き出しを開ける時があるならば
あの日記に 続きのお話を書き留めたい
小さなお姫様を迎えにきた王子様の物語を…