ツタが絡まるほそ道を進み
おとぎ話に出てくるような
可愛いらしい山小屋の
固く閉ざされた 古い扉を開けた
部屋の隅には
引き出しのついた小さな机があった
そっと引き出しを開けると
セピア色に染まった
小さなノート
おっと…
ではなく
まるで鍵でもかかっているかのような
閉ざされた日記があった
閉ざされた日記?
秘めゴト!?
開けるのは はばかられ
そっと 引き出しを閉め 想いを馳せながら
もときた道を戻って行った
もし次に引き出しを開ける時があるならば
あの日記に 続きのお話を書き留めたい
小さなお姫様を迎えにきた王子様の物語を…
1/18/2024, 1:07:52 PM