香水
高校生の頃、安いメンズ用の香水をあっちこっちタップリ塗りたくって学校に行ったら、おぶすな女子から臭いからそんなの着けない方がいいと言われた。教師も皆は若いから香水も化粧も必要ないと言っていた。
それでも僕はドイツ製の柑橘系のオレンジ🍊から出来た、ちょっと値のはる奴を買ってきて、ちょっとだけ着けて学校に行った。今度はキョンキョンの妹募集の最終選考まで残った可愛い友達の女子にうけた。その子はハワイ土産の高級な香水をほんの少しだけ着けていた。うなじか手首に少しだけ着けるといいと教えてくれた。
その数年後、僕は色々研究してオレンジ🍊の香水を作れるようになった。
買ってきたのと、まるっきり同じ香りがした。
僕の好きな女性の香りは、もちろん何も着けない自然の香りもいいけれど石鹸系の香水がいいな。とか言ってたら高校生の時に他の友達の女子からルートコ(当時逆読み)が好きなの?と茶化された。プロは無臭だよ。
今は何も着けず、専ら服とか靴に消臭剤かけたり、たまに香水代わりに体にかけたり、時代かな?!
それにしても男は少々汗くさいかチンコくさい方がもてるじゃない?
ちょっと男くさい 徳博
「言葉はいらない、ただ‥‥‥」
見つめ合う二人、四畳半にキッチントイレバスシャワー付き。何方とも言わず寄り添う二人。井抱き合い、頰寄せあって、情熱的なキスが始まる。
さあ、これから少子化対策がはじまるぞ、と言う正にその時、彼女が、ぷー、彼も負けじと、ぷー、お前、昨晩、何食ったとばかりの放屁大会が始まる。
噴き出した笑い声と、そのたびに強烈な臭いにむせび合う二人。恋は同情、似た者同士、止め処なく、へをこきあう二人、愛は忍耐、言葉は要らない、ただ二人のオナラのにおいが、立ち込めるだけだった。
徳博
突然の君の訪問
父は終戦直後、室蘭東高校を中退して花籠部屋に入ました。室蘭の北海道炭鉱の総監が父の父でした。父の兄は室蘭工業大学機械科から学徒出陣で横須賀工廠に入り、戦艦大和や零戦を製作する技術海軍少尉でした。東大機械科より優秀だと言われていました。随分後に父の姉は室蘭市民病院の看護婦長で定年しました。
父は初めて飛行機に乗って角界入りしたのは千代の富士ではなく自分だとよく言っていました。マスコミは関取で初めてといっていました。父は幕下で廃業したので関取ではありませんでした。とは言えアマチュア最高峰が幕下で、学生実業団の大会(天皇杯)優勝1回の付け出しより上位の力士でした。
親方との約束で日大桜丘か鶴ヶ丘とかの、どっちか(若貴が中退した高校の反対側)に通うのを、うちゃって相撲に精進していました。当時、花籠部屋は日大相撲部に行き一緒に練習していたそうです。
日大相撲部の親方は日大総長(当時、理事長、学長、OB会代表等より最高位の職)でした。父は総長を東京の兄貴としたっていました。総長も「何でも困ったら俺の所に来い」と父に言っていたそうで。父は一緒に練習していた日大生に漢字なんかを教えていて事実上の副総長のようだったみたいです。
花籠部屋の親方とかは父とは同族で宇多天皇後生阿部の佐々木源氏系統だったので終戦直後の食料難の時、部屋にあった国宝佐々木源氏の宝刀を質に入れ飯を食わせてくれたそうで。父は
女将さんの後を佐々木源氏の宝刀を持って、とぼとぼ付いていったと言っていました。
栃若時代の最盛期で父は兄弟子の初代若乃花の付き人でした。昭和天皇がおこしになるたび、若乃花の横でお出迎えしていたとのことです。警護の人もいなく、お付き大夫などという方々もいなく父と若乃花だけで入り口でお待ち申し上げていたそうで、警備上
余り早くお知らせが、なかったと思われ父には殆ど突然の君のご訪問だったのでしょう。 徳博
雨に佇む人がいる。
傘もささずに泣き濡れる。
ロングヘアーが垂れ下がる。
化粧も崩れて、いい女。
俺が代わりに、傘☔差し伸べたいが
失恋💔なのかわからない?
ほっといて!と、降られ三枚目も
バッ悪い、男心も泣き濡れる。
徳博
雨に佇む高校球児
9回裏2死満塁5対2で相手打者は7番打者2ストライク3ボール後1球、1回からノーヒットで押さえてきているとは言え嘗めてはいけない。
ここへ来て8回からの小雨が俄に夏の入道雲からの豪雨に変わる、グランドは、まだ中止なるほど、ぬかるんではいない。審判も最後の1球を待ちピッチャーを凝視する。これが青春の最後の1投とばかりの全力投球。
打者も渾身の力を振り絞り打ち返す、打球は右中間を破り走者一掃のサヨナラランニングホームラン。
マウンドに立ち竦む背番号1の、これまで一人で投げ込んできたエース。
ただ無情にも、いそうきつく雨が青春の全てを流すシャワーのように降りしきる。もっと早くもっと強く雨が降ったならコールドゲームで勝っていたのに。
ただ一人最後までマウンドで雨に佇む、涙と汗と雨水に、びしょり濡れて。
徳博
「やるせない気持ち」とは、切ない、持って行き用のない気持ちと言うことでしょうが、要するに、下世話な表現をすれば、スケベとかをしたいのに、降られたりして、やりたかったのにやれなかたが、ストレートな意味でしょう。
これは相当やるせないですね!
やるせないのチャンピオンではないですか?これ以外でやるせない気持ちがあるなら教えてほしです。基本ですね。
徳博