10/15/2023, 12:43:08 PM
こちらを睨みつける人々に囲まれながら、私はただ目の前にいる人物にだけ意識を向けていた。たった一人だけ、周囲とは全く違う目をしている。まるでこちらの真意を全て見透かしている様な目だ。その視線は私を貫くかのように私だけに注がれている。
[鋭い眼差し]
10/14/2023, 1:09:31 PM
遠くを目指し、手を伸ばす。掴むにはあまりに遠すぎるそれを捕まえようと、手を伸ばす。近づくために上っていきさらに高く進んでいく。目指すものはまだ遥か先に。それでも、届くと信じて手を伸ばす。
[高く高く]
10/13/2023, 1:12:17 PM
細身の体に反して君は、頬を何杯目か分からないご飯で膨らませながら幸せそうな顔をしている。あまりにも幸せそうだから、ついご飯を作りすぎてしまうのもしょうがないよね。空になったお椀を差し出し、おかわりを要求する君の目は無邪気に輝いている。いっぱい食べる君が大好きだ!
[子供のように]
10/12/2023, 12:35:35 PM
人の少なくなった図書室で、頬杖をついて外を眺めている君がいた。君の瞳に夕暮れが反射して、ありがちな例えだけれど、まるで宝石のようにキラキラしていた。綺麗で美しく思ったその瞳は、じっと眺めているとやがて少し切なくなるような感じがした。
[放課後]
10/11/2023, 11:35:14 AM
開きっぱなしの窓から
秋を感じさせる肌寒い風が入ってくる
オレンジ色に染まった木々は
微かに揺れ動く
その音がやけに心地よく
風に揺れるカーテンもまた
ずっと眺めていられる
[カーテン]