気に入ったものは誰にもバレたくない。
だって、見つかってしまったら、
また私の好きなものが無くなってしまうから
10年後の私へ。
私はきっと、
皆に気づかない間に酷いことをしたんだと思います。
私が学校で楽しい思いが出来ないのは、
自分のせいなんだと思います。
母親は言いました。
「アンタ学校の子に何したの?」と。
父親は言いました。
「何かしたなら謝りに行こう。
父さんはお前の味方だぞ。」と。
学校の先生は言いました。
「何でいじめられてるのか、
心当たりはないか?」と。
皆私に原因があると言うんです。
だから、
私が無意識に皆に嫌な思いをさせていたんだと思います。
10年後…アナタはいないでしょう。
アナタの未来に希望なんてない。
だって、私は無意識に人を傷付けてしまうから。
じゃあ、
皆を傷つける私はいない方が良いでしょう。
せっかく未来のアナタに送れる手紙なのに、
アナタが読めないんじゃ楽しみがないですよね。
でも、
この未来はアナタ自身が望み、
私が望んだ未来です。
だから、全く文句なんてありません。
この手紙はいつか遺書として発見されるでしょう。
母も父も学校の先生も生徒も、
きっと悲しみません。
むしろ笑って手紙を読んでくれます。
最後の最後で皆への罪を償い、
最高の親孝行をしようと思います。
私の罪を気付かせてくれてありがとう。
私が悪いと分からせてくれてありがとう。
皆に謝罪の代わりにここから消えます。
そしたら、
幸せ一杯の人生を送ることができるでしょう。
私は…本当に幸せだったんでしょうか。
さようなら、10年後の私。
君が好き。
この気持ちを伝えられる日。
でもねでも聞いてしまったんだ。
このチョコを持って君の教室に行った時に。
君が科学のイケメン先生に告白してるのを。
高校三年生の春…。
今年は去年よりも寒い年。
そんな中、私の心も冷え切る事となった。
今年も私の勇気は無駄となる。
「あ〜ぁ…最後の年だったのになぁ…」
私の親友は…私じゃダメなんだ。
僕は歩く。
どこまでも歩く。
この地で、今までの思い出を抱えて。
「ここにいれば、君は帰ってくるんだろう…?」
涙が出そうになっても、コケそうになっても。
ずっと耐えてきた。
これからもそれは変わらない。
君の言葉が…
「待ってて」から「ただいま」に変わるまでは。
伝える事は自分の気持ちに正直な証拠。
でもうまく伝えられない時。
言葉を探して言葉が詰まってしまった時。
貴方の素直な気持ちは伝わりにくい…。
ちょっと…面倒だよね。