勿忘草

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10年後の私へ。

私はきっと、
皆に気づかない間に酷いことをしたんだと思います。
私が学校で楽しい思いが出来ないのは、
自分のせいなんだと思います。

母親は言いました。
「アンタ学校の子に何したの?」と。

父親は言いました。
「何かしたなら謝りに行こう。
 父さんはお前の味方だぞ。」と。

学校の先生は言いました。
「何でいじめられてるのか、
 心当たりはないか?」と。

皆私に原因があると言うんです。
だから、
私が無意識に皆に嫌な思いをさせていたんだと思います。

10年後…アナタはいないでしょう。
アナタの未来に希望なんてない。
だって、私は無意識に人を傷付けてしまうから。
じゃあ、
皆を傷つける私はいない方が良いでしょう。
せっかく未来のアナタに送れる手紙なのに、
アナタが読めないんじゃ楽しみがないですよね。
でも、
この未来はアナタ自身が望み、
私が望んだ未来です。
だから、全く文句なんてありません。

この手紙はいつか遺書として発見されるでしょう。
母も父も学校の先生も生徒も、
きっと悲しみません。
むしろ笑って手紙を読んでくれます。
最後の最後で皆への罪を償い、
最高の親孝行をしようと思います。

私の罪を気付かせてくれてありがとう。
私が悪いと分からせてくれてありがとう。
皆に謝罪の代わりにここから消えます。
そしたら、
幸せ一杯の人生を送ることができるでしょう。

私は…本当に幸せだったんでしょうか。
さようなら、10年後の私。

2/16/2023, 9:41:53 AM