4/5/2024, 2:29:04 PM
1丁目の川沿いでユニコーンが出たと
連日、街は賑わっている
今時ユニコーンなんて珍しくもないだろう
と思いながらも私も一目見たかった。
野生のユニコーンは
動物園で飼育されている個体より美しいと聞く
早速、夕方から捜索したものの見つかるはずも無く
すっかり日が暮れてしまった。
川辺に座って川を眺めていると、いつの間にか寝てしまっていた。
ふと違和感を感じ、目を覚ますと
ユニコーンが私にぴったりくっ付いて座っている。
ユニコーンと星空の下で川を眺める
こんな機会もそうそう無いので暫くはこのままでいよう
ユニコーンの体温が夜風に心地良い
『星空の下で』 2024.04.05
4/4/2024, 2:11:44 PM
海の音が聞こえる 貝殻 から
話し声が聞こえてきたのは数日前の事
昨日、勇気を出して話し掛けてみた。
どうやら、あちらは戦争が起きているらしい。
この不思議な貝殻を巡って…
姫と呼ばれる君は貝殻を持って必死に逃げていたが
ついに今日捕まってしまったようだ
民の命と引き換えに貝殻を要求されているが
貝殻を渡しても君の命と民の命どちらも助からない事を君は知っている…
「それでいい…」最後に聞こえたのは男の重い声
『それでいい』 2024.04.04
4/3/2024, 1:03:01 PM
洗濯したズボンのポケットに1つだけ入っていたカケラ
この前、星を拾いに行った時のやつだ。
珍しいから 沢山 持って帰って来た事を忘れていた。
地球に星が降るようになったのはもう何百年も前の事
やがて地球は星で溢れるだろう
そうなったらまた地球にそれを見に行こう。
きっと美しいはずだ。
さて、私はこれから洗濯機の掃除だ。
『ひとつだけ』 2024.04.03