和菜

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6/18/2022, 4:49:09 PM

落ちていく。
落ちている。

気が付いた瞬間、地に叩き付けられた。
激しい痛み。なのに気絶もせず、死にもしない。

痛いと泣き喚く。
助けてと叫ぶ。
悶え苦しみ、呻き藻掻く。

けれど、ふと聞こえた声が、それを一蹴する。

「その程度の高さから落ちたくらいで何だ。情けない」
「同じ高さから落ちた他の奴は誰も泣かなかった」
「もっと高い所から落ちた奴だっているのに」

一人の声だった気もするし、大勢の声だった気もする。
反射的に確かめようとしたけれど、出来なかった。
確かめる前に、抗議する前に、また体が浮き、落下を始めたから。

パニックになり、喉が裂けんばかりに悲鳴を上げながら落ちて、やがてまた、地に叩き付けられた。

明らかにさっきより激しい衝撃。
多分、高さも先程の比ではない。

それでもやはり、気絶もせず、死にもしない。

何故、どうして。

痛い。
痛い。痛い痛い痛い痛い痛い……!

どうして、こんな……

「甘えるな」
「泣き喚く暇もなく死んだ奴もいるんだぞ」
「そんな奴らに向かって助けてと叫べるか? 生きてるだけでも有難いと思え」

--そうしてまた、声が響く。
何とか這い上がろうとしても、助けを求めて手を伸ばしても、天井は遥か高く、引き上げてくれる手もなく。

痛い。
たったそれだけの言葉さえ、届く事も受け取って貰える事もなく。




己を賢者だと妄信する愚者達よ。

あなた方は一体

何処まで落ちれば満足ですか?
何処まで落とせば気が済みますか?

6/17/2022, 12:50:10 PM

あの頃想像もつかなかった未来にも
これから先の想像もつかない未来にも

分かっている事実は一つだけ。

貴方とはもう二度と、言葉を交わせないということ。

でも今日、この日だけ、どうか、貴方だけを想うことを許して欲しい。

だって今日は、貴方がこの世に産まれたとても尊い日。

もう二度と伝えられないけれど、せめて、この胸の奥だけでそっと呟くことを、許して欲しい。

貴方が生まれた、そのとても素晴らしい奇跡に感謝を。

これから先の未来
貴方が幸福と優しさに満ちた世界で生きていてくれますように。

今日この日、未来に願うことは、それだけ。

6/15/2022, 1:33:37 PM

好きな本について語り合った日々
忘れてないよ
だって私にとっては、今でも大切な大切な思い出だもの。

言葉を交わせなくなって三年。

貴方は
今日はどんな本を読んでいるのかしら。

叶うことならもう一度……

貴方と本について、物語について、語り合いたいです。

12/13/2021, 4:33:16 PM

おかえりなさい。

今日のお昼は何を食べた?
美味しかった?

今日はどんな一日だった?

きつかった?
辛かった?
楽しかった?

嬉しい事が一つでもあった?

どうしてかしら。
今すごく。

そんなとりとめのない話を貴方としたいの。

12/12/2021, 10:58:44 AM

所詮人間なんて
体と体が繋がればそれでいいくせに

なぜ心と心まで
無理矢理繋げようとするの?

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