6/30/2022, 3:11:48 PM
「運命って信じる?」
夢見がちな貴方からの、不意の問いかけ
「…さぁ、どうかな」
現実的な私は、関心を寄せることも無く
そんな私を見て、貴方は何故か嬉しそうに笑う
貴方の左手の薬指に巻かれた赤い糸を、私の左手の薬指にも、と
可愛く結ばれた糸は、運命を信じるには十分な
そんな晴れた日の昼下がり
6/29/2022, 3:12:13 PM
青く青く澄んだ空に、大きく映えるは白い雲
夕立の気配を立ち込めて、上へ上へと登りゆく
大きな口を開けて笑う彼女の後ろで、存在感を放つその雲は
今年もきっと、夏を連れ立って会いに来るから
そしたらまた、その時は
取っておきの笑顔の彼女と、フィルムに収めようじゃないか
6/28/2022, 12:20:33 PM
風鈴が鳴る
君の髪を、暖かい風が揺らす
氷菓を齧り、君は笑う
「今年は何匹金魚掬えるかなあ」
膝の上で丸まる猫を撫でて、僕は答える
「今年もきっと、僕の方が掬えるよ」
君のその頬を膨らます仕草さえも
夏に溶け込み僕を揺らす
6/27/2022, 2:41:50 PM
もし出会った場所が、
今、でなければ、
此処、でなければ
ときめく様な、恋が出来たのかもしれないけれど。
でも、きっと貴方では無いとするならば、
どんな時間を過ごしてでも、
貴方の居る、今がいいのです。
6/25/2022, 3:30:49 PM
多分、私は誰よりも愚かで。
たおやかで、美しくて。
然して何よりも、儚いのだろう。
手折れば直ぐに折れてしまう様な。
そんな繊細な花のような。
しなやかな強さは、手に入れれぬ儘で。