【冬になったら】
冬になったら
車の運転が億劫になる
冬になったら
外に出ることが億劫になる
冬になったら
こたつで蜜柑やアイスが食べたくなる
冬になったら
人肌が恋しくなる
冬になったら
こたつむりが増える
冬になったら
クリスマスに初詣
イベント事も沢山ある
貴方が冬になったら感じることはなに?
【はなればなれ】
はなればなれになっても
ずっと友達でいられたら良いのに
はなればなれになっても
連絡を取り合えたら良いのに
はなればなれになっても
貴方が生きてくれてさえいれば良いのに
本当は離れたくなかった
隣で一緒に笑って居たかった
馬鹿みたいに笑って、時に泣いて
この先もずっと一緒居られるとそう思って居た
僕に私に夢がある様に
君にも君だけの夢がある
ずっと一緒には居られない、でも!
一度、繋がった縁は中々切れないのだから
いつかきっと、巡り巡ってまた君に出会える
そんな希望を抱いて
僕は私は今日という日を生きて行こう
そう思う
【子猫】
「今日からここがあなたの家よ、さぁ、出ておいで」
そうあの人間が言っていた
ボクはどこに連れて行かれたのだろう
ここはどこ?ママはどこ?みんなはどこ?
ここは、いっぱい知らない匂いがする
帰らなきゃ、ママやみんなのところに
きっと、ママもみんなも心配してるはずだ
まずは外に出れるところを探さないと
あっちにテチテチ、こっちにテチテチ
どこだ、どこにある
ボクは早く帰らなきゃいけないのに…
「冒険してるのかな?ここに置いておくね」
あの人間はそう言ってた
あれ?この匂いは…ミルクだ!
ペチャペチャ…
ふぅ、美味しかった!
あ、あれ?なんだか、眠く…なって…き、た…
帰り道、探すのは…ちょっと…寝た後でいい…かな…
おやすみ…なさい
「あれ?寝ちゃった?おやすみ」
【秋風】
秋風が吹いている
もうそんな季節かと
貴方と過ごした日々に
秋風が吹いている
貴方と一緒に過ごしていたあの日々は
もう戻って来ないでしょう
ならば、この風に乗って連れ出して欲しい
私は自分を信じると決めたから
新たな場所へと私を連れて行っておくれ
秋風よ
【また会いましょう】
おや、貴方、この辺では見かけない方ですね
迷われたのでしょうか?
「ここはどこか、ですか?」
そうですね、ここは誰かの思いが集まる場所
とでも言いましょうか
「私、ですか?」
私はこの場所の案内人、名はありませんよ
あぁ、落ち着いて下さい、大丈夫ですよ
元の場所へ帰ることは出来ますよ
せっかく、この場所に辿り着いたのですから
私の話に付き合って下さいませ
私は気づいた時にはこの場所で
案内人を行っておりました
この場所は常に誰かの思いが集まっておりました
中には誰にも知られず、
消えていった思いもあるでしょう
そして私は気づきました、この場所の案内人として
この場所に集まる思いたちを
私だけでも覚えていようと
もし、この場所で迷われた方がいらっしゃいましたら
その方がお帰りになる、その時まで
お傍におり、帰り道を共に探そうと
すみません、少し話し過ぎましたね
知って欲しかったのです、
この様な場所があるということを
そして、覚えていて欲しいのです、
決して、貴方たちはひとりではないのだと
おや、もうお帰りですか?
そうですか、それではまた
私はいつでもこの場所でお待ちしております
次は迷われないと良いですね