NoName

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1/22/2026, 11:55:16 AM

タイムマシーンなんてものがあるならいろんな時間軸の自分を集めてパジャマパーティをしてみたい。昔の自分は中学生の変にキラキラした妄想をずっと大切に考え、タイムマシーンの開発を(当時の自分にとっては)割と本気で目指していた。確かに、過去現在未来いつでも自身こそが自分の絶対的な理解者であると仮定すれば、気を使わなくていいソイツと共に過ごす時間はどれだけ楽しいだろう。
友達ができなかったのと、暇を持て余す現在から逃げるためにそんな妄想を机上で繰り返した。ソイツらは所詮妄想でしかなく、声も髪の毛の柔らかさも自分は覚えていなかった。それでもノート越しに悩みも不安も打ち明ければ「自分」が何なのか分かる気がして、少しだけ孤独を和らげてくれた。
その内にそこそこ気の合う友達ができた。親しくなるにつれて、自分と違う所も受け入れられるようになったし、脳内でパジャマパーティーなんかすることもなくなった。その頃にはそれを許容できるほど、自身も周りも大人になってしまっていた。
現実の友達とパジャマパーティーをした。タイムマシーンなんて機械は登場しなかった。
妄想はただの妄想だった。それでも中学生の亡霊を大切に抱えたまま、自分は未来へ向かっている。