しゆカフェ 冬眠の準備中

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12/22/2025, 12:51:09 PM

真っ暗な道
奥に微かに光らしきものが見えそうで見えない
僕と君は手を繋いで歩いていた
ゆっくりと亀よりもカタツムリよりも
遅く遅く遅く
雪を固めるように
「ねぇ、いつまで僕についてくるの?」
『ずっと』
「ダメだよ、君は戻らなくちゃ」
『私も一緒に行くよ』
「悪いのは全部僕なんだ、だから君は来ないで」
『そんなに泣きそうな顔しないでよ』
『わかった、私はもうついて行かないから最後にあなたの笑顔を見せて』
「君も泣いてるじゃないか」
泣き笑いになってしまったが
感動の別れ的な感じでいいのではないかと思った


僕らが通り魔に刺されたのは数時間前のこと
君は悪くない
僕がいつもと違う道を通りたいなんて言ったから
ごめんね
君にだけは生きていて欲しい
最後の願いだけ叶えさせて
じゃあね


君は僕とは反対側の道に歩いていった
何度も何度も振り返りながら
笑顔かどうか分からなくなるまで泣いて
光の回廊に向かっていく
僕は多分死ぬだろう
だから最後に言うよ


「僕のことを好きになってくれてありがとう」

12/17/2025, 11:54:26 AM


12/14/2025, 3:16:43 PM

星になれば誰かの記憶に残れたのでしょうか
輝き続ければ誰かの目にとまったのでしょうか
そんなことしなくたって僕は君を見ていました
僕の心も視界も頭も君でいっぱいでした
僕はあなたが好きでした

12/13/2025, 7:39:22 AM

一昨日庭に綺麗な花が咲いてたって言ってたよね?
あれ僕が植えたんだ
君が塾で頑張ってる時に
幼なじみだから家に行っても追い出されないし
庭を歩いてても怒られないから簡単だったよ
どう?怖い?怖いよねぇ?
別に怖がらせたいわけじゃないんだけど
刃物突きつけなきゃ逃げちゃうでしょ?
逃げないって?まぁまぁそんなこと言わずに
そういえば花の名前言ってなかったよね?
なんの花かわかった?
正解はねスノードロップだよ
僕が言いたいことわかる?笑
じゃあね、バイバイ

12/7/2025, 11:36:10 AM

定期考査があった
めちゃくちゃ頑張った
だけど結果は振るわなかった
泣きそうになって荒い呼吸をする
その度に白い息が現れては消えていく
悲しいなぁ…
涙が頬を伝う
帰路にあるコンビニに足を運ぶ
「肉まんひとつください」
泣き顔を見て店員さんが驚いている
肉まんを受け取って外に出たら雪が降っていた
自分の息なのか肉まんの湯気なのか
分からなくなりながら一人で家に帰った

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