今日の月の光、綺麗だと思わない?
うっすらと光がさして来てるから
この部屋の様子が全部見えるよ
ねぇ、君も綺麗だと思うでしょ?
動かなくなった恋人の身体を見ながら
私は問い続けた
ねぇ
置いていかないで
離れないって言ったじゃん...
どうせ捨てられるってわかってた
実験台だったから
私はもう人間じゃないかもしれないから
私 という自我があるうちは何も起こらない
だから大丈夫だと思ってた
でもやっぱりみんな離れていく
なんで離れていくのかが分からない
きっかけが分からない
そんなに私はいらない存在ですか?
どんどん遠くなってくる足音を屋根から見つめていた
あと一歩で君が電車に乗るその瞬間私は意識を失った
今回ハ誰ニモ見ラレズニ仕留メラレタ
前回ハバレチャッタカラナ
次ハ誰ニシヨウカナ?
ねぇ...私達なんでこうなっちゃったんだろうね...
やっぱり合わなかったんだろうね...
もう好きじゃなくなったと言えば嘘になっちゃうけど
別れよう...私達もう別の道を行くしかないと思うの
『わかった、バイバイ』
やめてよ...そういう所が好きなんだよ...
最後の最後に...
はぁ...
まだ明るくなりそうもない空を眺めて
私は1人帰路に着いた
あなたが見える...
30年前と何一つ変わってないわねぇ
あなたが居なくなってからとても私寂しかった
「お母さん」と呼んでくれる娘も
「おばあちゃん」と呼んでくれる孫もいるけれど
私の名前を呼んでくれるあなたが
とても大切でした
虹がキラキラしてて綺麗ですね...
老人でも渡りやすい緩やかな虹で良かったわ
1つの輝きが小さくなっていく度に
月が一層強く輝いていた
テストが返ってきた
ノー勉で挑んだから酷かった
空が赤黒かった
校庭にカラスがゴロゴロと転がっていた
友達の瞳孔が縦や横に細長く開いていた
教室は薄暗かった
僕の瞳孔だけ普通だった
瞳孔が変な僕だけ点数が悪かった
テストの前日までみんな僕みたいな瞳孔だったのに
テストの日みんな動物みたいな瞳孔になっていた
みんなおかしくなっていた
世界が終わるなら今がいい