私はあなたが好きです
でも私の友達もあなたが好きです
私は君とずっと一緒にいたいです
それと同じくらい友達とも一緒にいたいです
私が選べる立場なのかは分からないけれど
私はどっちをとったら良いのでしょう
君が好きなんだと言いたい
でも友達も好きだから抜け駆けしてるみたいになる
だから勇気が出ない
言えそうなのに言えない
それがとてもつらくて
今日も自分の部屋で泣いてしまった
2人同時に告白をしたら
誰かが辛くなるにしろいいのではないかとおもって
君を屋上に呼び出した
「「あなたの事が好きです」」
君はクラスの人気者で
いつも周りには友達がいて
先生からは信頼されていて
部活ではいっつもいい成績で
その上テストの成績まで良くて
なんで私と親友なんだろう?って
ずっと思ってた
あなたはクラスでは割とおとなしい
でも2人きりの時にはよく喋るしよく笑う
とても可愛くて
性格も良くて
楽器が得意で
歌も上手で
ノリもよくて
とてもいい人
私と親友でいてくれる
私のことを完璧超人みたいに言っているけれど
テストの成績も運動神経も芸術的センスも
何もかもあなたに叶わない
『キラキラと輝いているあなたの親友でいられるように今日も明日も私はあなたを追いかけ続ける』
カリカリカリ
教室にはシャーペンや鉛筆が
紙に擦れる音だけが響いている
定期テストも最終日となると気が抜けそうになるが
目標点数と順位があるため
最後まで集中は切らせられない
もう少し
あと少し
あと35点分上に
上に上に上に
今日は特別な日だ!!
早く学校が終わるし明日から夏休み!!
集会はちょっとだるいし部活もあるけど
夏休みが楽しみすぎてほぼプラス
ひゃっほーい
1人で線香花火をしに来た
ここは中々人が来ないから
ひっそりと線香花火をするのにうってつけだ
パチパチ
小さく灯るあかりを見ていると
不思議と夏を感じた
君が近づいてきていることに気が付かないくらいに
とても見入っていた
ジュッ
ぽたっ
小さなあかりが落ちるのと同時に私は恋に落ちた