2/16/2025, 5:57:46 PM
胸にぽっかりと空いた穴が、鬱陶しくて仕方がない。
去っていく君の背中がとても恐ろしく感じる。
君と手を繋ぎたいと思っても、体が動かない。
いや、体が動いたとしても…もう、手は届かない。
謝ることも、諭すことも、楽しむことも、君との時間も…結局こうなるのなら全て無駄だったんだ。
段々と気持ちが沈んでゆく。
君との距離が長くなる事に、少しずつ、少しずつ、堕ちてゆく。
こんなことなら、君がどんどん遠ざかってゆくなら…
「時間よ止まれ」
そう呟いた。
ありもしない魔法に縋るしかない僕の姿は、なんと醜いことだろう。
でも、今はそんな幻想を信じるしかないのだ。
自分を守るために。
君との時間が、醜い記憶に上書きされないために。