狭い部屋で二人並んで眠っている。
こんな風来坊を拾って何がしたいんだ。オレはそう思ったが、今は明日の寝床すらない身だからありがたい。
可愛い女の子ならよかったのだけど、残念ながら拾ってくれたのは冴えないおじさんだ。
一体、何を以てオレを拾うようなことをしたのだろう。横になりながら訝しんだ。

失恋の痛みは、新しい恋愛で誤魔化すしかない。
今は辛いだろうけども、時間が解決してくれるとも。
愛を注いでいるうちに、じきに薄れるさ。

小説を書く時に「正直」という単語をよく使う気がする。
頻出は避けたいからその都度訂正するけども、私の言葉の癖はここかもしれない。
でも、正直地の文は本音を出していきたいから割と使わざるを得なくないですか？とは思う。
……ほらまた正直っていった。使いやすいしね。

雨の日はいつも憂鬱。
傘は邪魔だしどこにも出かけられないし。
大好きな本だって買えない。
だけど、雨の音は好き。
聞いてると気分が落ち着くの。
だから梅雨の日はお休み。雨の音を聞いて、ゆっくり過ごして夏の訪れを待とう。

無垢の瞳は本質を見抜き、欺瞞の心を映し出す。
純粋な者の瞳を見れない。
私の心はいつの間にか濁ってしまったのかもしれない。
その事実に絶望感を覚えてしまうのだ。