コウ

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3/23/2023, 2:51:56 PM

近所の会場で、前の推しがイベントをしてたという情報を知った。一昨日の話だった。
でも私は悔しいとも思わず、なんの感情も抱かなかった。
何とも思わなくなった自分に驚き、そして少し寂しくなった。
ハマっていた頃はイベントがあれば新幹線飛ばして、一目見たいと意気揚々と観に行って、ファンサ貰ってとても喜んでいたのにな。
どうしてこうなっちゃったんだろう。
あのときは、私にとって特別な存在だったのにな。

3/22/2023, 11:24:03 AM

恋って人を、バカにさせてしまうのかもしれない。
彼の声、抑揚。言葉のひとつひとつが心に沁みて、大きな高鳴りとともに何も考えられなくなる。
彼に好かれるためなら、なんだってしてしまう。全てを犠牲にしてでも、呼ばれれば彼の元へと真っ先に向かってしまうのだ。
そうしてまでも、私は彼に好かれたかった。
それだけに夢中だった。
気がついたら、ぞんざいに扱われてることにも気づかないで。

あーあ、アタシってバカみたい。

3/21/2023, 11:07:46 PM

あまり、友達を作れる人間じゃなかった。
クラスのノリに馴染めずどこか浮いているような、僕はそんな子だった。
でも、ひょんなことから話しかけてくれたキミがいて、僕はぼっちではなくなった。
キミも同じようにあまり馴染めていない子だったね。
キミと僕、学校ではいつも二人ぼっち。
卒業してからあまり会えていないけど、元気にしてるかな。

3/20/2023, 11:22:32 AM

キミの夢を見た。
最後にみたキミは顰めっ面でため息を付いていたのに、夢の中では朗らかに笑っていた。
僕にとってキミとの思い出は苦い思い出ばかりだったけど、たしかに笑っているキミの姿がいた。
ああ、夢から覚める前に、やり直そう。と言えたらよかったのにな。
そう思っているうちにいつのまにか夢から覚めて、僕はまたいつもの天井を見つめていた。

3/19/2023, 11:37:15 AM

「あと10秒……2……1……」
アタシは時計を見ながら、0時きっかりに送信ボタンを押した。
今日はあの人の誕生日。日付が変わった直後に、おめでとうメッセージを送信した。
今あの人は寝てるかもしれないけど、目にした時に真っ先にみるメッセージがアタシだったらいいなって考えると、胸が高鳴って眠れなくなる。
……明日、どんな顔して渡そうかな。
可愛いリボンに包まれたプレゼントを眺めて、ベッドへ潜り込んだ。

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