9/20/2024, 10:46:08 AM
「 大事にしたい 」
蝉鳴く汗ばむ真夏の朝
半袖のワイシャツにリボン、膝上のスカート
無人駅で10分後の電車を待つ
暇を持て余しスマートフォンを取り出す
そこにはメッセージアプリの通知
他校の親友と昨日の夜に
″また会おうね″
なんて話をした返信のよう
″ また会いたいし遊びたいしお泊まりしたいよ!!! ″
″ ほんとすき〜〜〜あいたい〜〜〜! ″
画面越しに元気な声が聞こえて来そうな文面
こんなにも自分を思ってくれる人物がいるという事実に
つい口元が緩んだ
9/19/2024, 12:08:44 PM
「 時間よ止まれ 」
ベッドの天蓋を手でよかし
窓から見える月を見る
綺麗な形の満月
明日はもうこの形ではなくなっている
完璧なのは今だけ
時間が止まってくれたら
明日も見ていられるのかな…
うっとり眺めてあくびをする
微睡む午前2時
9/18/2024, 11:10:08 AM
「 夜景 」
か弱くひっそりした星の光
玉ボケした遠くの地上の光
同じ光なのに、光り方、色、大きさ
何もかもが違う
車越しに眺めては微笑む
暗闇に光る、たくさんの光
どれもが見入ってしまう程美しく
一日の終わりを感じる
こんな夜はワイングラスで乾杯したい
助手席の窓ガラスから見て思った
9/17/2024, 3:54:29 PM
「 花畑 」
まるで夏のような晴天に
そよそよと涼しい風が吹く
打ち靡くストレートロングと共に
コスモスもふわふわと揺れ踊る
ふと零れた微笑みも共に
早咲きのコスモス畑
9/16/2024, 4:13:27 PM
「 空が泣く 」
走行音に混ざる雨音
微かに感じるぺトリコール
電車のガラスから見える景色は
雨粒とほんの少しの光で
キラキラと輝いてみえる