「ねぇ、きみもひとりぼっちなの?」
「そっか、ぼくもだよ。」
「ねぇ、ここにいてもいい?」
「ありがとう。ね、ふたりぼっちだ。」
「ふふ…もうこわくないでしょ?」
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「ふたりぼっち」2023. 3. 21
ひとりで眠れるようになった
だからもう、僕を心配して
君まで起きていなくていいよ
僕をいっぱい守ってくれた
だから今度は、守られるだけじゃなくて
君を守らせて欲しいんだよ
君が近くにいなくても泣かないけど
君がいないと不安なのは変わらないよ
僕は今も怖がりだよ
怖がりのままだけど、泣かないよ
君も本当は怖がりだって知ってるよ
君を守りたいから、泣かないよ
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「泣かないよ」2023. 3. 17
怖がりな君は
ひとりで眠れないと
私に泣きつくことはなくなった
怖がりな君は
私を守るなんて言うようになった
怖がりな君は
私がいなくても怖がらなくなった
怖がりじゃなくなった君には
私の存在は必要ないかもしれない
いつまでも怖がりなのは、私のほうだ
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「怖がり」2023. 3. 16
つかめそうで、つかめなかった。
手ですくおうとも、溢れていった。
さらさらり、きらきらり。
ちいさなちいさな、ぼくの手から。
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「星が溢れる」2023. 3. 15
君の目が好きだ。
君の安らかな瞳が好きだ。
優しく暖かい春の色。
花びらのような儚さ。
瞳を、僕は愛しているんだ。
好き。好き。大好きだ。
だから、そんな瞳をしないで。
お願い。やめて。
そんな暗い瞳をしないで。
返せ!返せよ、君の瞳を。
偽物。偽物。偽物!その瞳は偽物だ!
こんなの違う。違う。違う!
僕が欲しかったのはこんな瞳じゃない。
まるで、死んでいるじゃないか。
こんなの、偽物だ。
永遠に生きる安らかな瞳が
僕は、ねぇ。欲しいんだ。
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「安らかな瞳」2023. 3. 14