なぜ生きているのか…なぜ死ぬのか

なぜ地球は回るのか…回らない星との違いはなにか

なぜ生き物は呼吸するのか…呼吸しなければ生き物ではないのか

なぜ太陽は燃えているのか…太陽以外は凍っているのか

なぜあなたは涙を流すのか…あなたを笑顔にする術はあるのか

なぜ恋をするのか…愛が永遠ならば恋は刹那か

『終わらない問い』

彼女の通学鞄にいつも付いているキーホルダー
羽根の形をしていて、彼女に合わせてゆらゆら動く

なんで羽根？
前にそう尋ねたことがある
彼女の名前に羽根に関する文字や言葉は入っていない
なのに、なぜ？

「実は私、天使なんだよ。神様に怒られて、人間に落とされちゃったの。これも実は、ただのキーホルダーじゃなくて私の羽根なんだ」

嘘つけ、と言えば冗談で終わったはずなのに
そうは言えない雰囲気だった

彼女の言葉が嘘でも真実でも、
どちらにせよひどく悲しい笑顔をしていたから

『揺れる羽根』

宝石みたいな色とりどりのキャンディー
大理石のチョコレート
ガラスのシャンデリアは溶けない砂糖菓子
他にもたくさん、見たこともないようなカラフルなお菓子の数々

それを好きなだけ詰め込んだ、美味しい宝箱

しかし、取り扱いにはご注意を
カロリーを気にしてはいけない
一気に食べてもいけない
そんな制約つきなので

『秘密の箱』

無人島生活にはいろんなものが必要
しかし、いろいろなものは一旦置いておくとして、

何度も何度も繰り返し読んだ本は持って行きたい

喜びにも悲しみにも、いろんな感情に寄り添ってくれた本
古い友人とも言える存在
一緒に行けば、心細さも埋まるだろう

『無人島に行くならば』

風が気持ちいいと言えたのはほんの少し前

今では風が吹くと肌寒いくらいになってきた

秋が一瞬で過ぎてしまい、冬の足音が近づいている

『秋風🍂』

夏が長すぎただけかもしれない