またいつか。
人は別れを「また」と偽る。
まるで空っぽの駅のベンチで、誰も来ない列車をずっと待っているみたいに。
「またいつか」と口にするたび、
本当はその“いつか”が
永遠に来ないかもしれないこと、
心のどこかで分かっている。
でも、それでも
言葉を未来へ投げてしまうのは、
今を終わらせる勇気がないからだ。
“さよなら”は、刃のように重い。
“またね”は、綿菓子のように軽い。
だから人は後者を選ぶ。
儚い甘さにすがって、
見えない約束を信じる。
その姿はまるで、
沈む夕日に手を伸ばす子ども。
届かないと知りながら、
それでも指先を光に向ける。
いつかまた、なんて幻想だ。
けれどその幻想だけが、
終わりの悲しみに溺れそうな心を、
かろうじて浮かせてくれる。
星を追いかけて
「人って、星に願いがちだな」
ふと、そんなことを思った。
七夕には短冊に夢を綴って
流れ星が落ちる一瞬に
あわてて願いごとをつぶやく。
だけど考えてみれば、
星ってとても遠い。
届かない場所にいるものに
願いを託すって、少し不思議だ。
神様よりもずっと近くて、
いちばん自分のことを知っている存在が、
すぐそばにあるのに。
いや、そばどころじゃない。
“中にいる”。
私は気づいたんだ。
願いを叶えるいちばん確かな方法は、
星に祈ることじゃない。
自分自身を信じること。
未来を変えるのは
遠く光る星じゃなくて、
今日を生きる、この足とこの手。
だから私は、今日も星を追いかける。
でもそれは空の向こうじゃない。
自分の中にある光を、見失わないために。
大切で、大好きな人へ
新しい場所で、どうか幸せになってね
なんて──
笑って言えるほど
私は強くできていなかったみたい
心の奥底では
変わらないで
忘れないで
私を置いていかないでって
叫んでた
LINEのトークに
あなたの名前が沈んでいくたび
あなたのアイコンが
知らない誰かとの笑顔に変わっていくたび
幸せそうなインスタのストーリー
その中にはもう私がいない
いるのは私の知らない誰か
繰り返す遊びの断り
誘った手は、そっと引っ込めた
かみ合わなくなった会話に
どちらからともなく流した笑い声
私はいない場所に
あなたが染まっていくのが
どうしても、怖いんだ
私だけはあの頃のまま
あなたは「今を生きる」
I LoveYou.
なんて言える相手いないけど