…今日は私の誕生日。
20歳になる…はず?
いやー、私も生きたかったけどしょうがないよね。
最愛の彼が死ぬくらいなら代わりに…ね?
彼は今、何をしているのだろうか。チラ
っあ…私の誕生日、まだ覚えていたの?ポロポロ
やっぱり君は優しいね。よし!君に会う為にまた生まれ変わるよ まってて?
ねぇ、君はおぼえてる?
私と付き合った日。初めてキスをした日。
全部、三日月が綺麗だったよね。そう。君と別れた日も綺麗な三日月だった。私たちの事、ずっと三日月は見ていたんだね。私が旅立った日も三日月だったんだよ?
だから今は星になって月と一緒に見守っているよ。
〜〜は?
い〜じゃん、それ。
楽しそう…
数かぞえるね?
1〜2〜3〜…
ふふふッ ちょっと待ってて?
今日が最期って可哀想!
じゃあね…
天国に『良いお年を』
「この世には変わらない物はないんだよ…」
と親友の佳奈が言った。
「そんなこと言わないで」と一言言えばよかったのかな
佳奈は無言の私を睨みつけてこう言った。
「なんで黙ってるの?私はこんなに苦しいのに…」 と
ずっと無言だった私もやっと口を開いた。
「ごめんね。私、佳奈の事まだわかってなかった…」「あと…変わらない物ってあるんだよ。何かわかる?」
「知らないよッ変わらない物なんてあるはずない!」
「そっか…じゃあ正解は『愛』だよ」
あぁ、君はまた女の子からモテていて…
恋人選び放題じゃん。ポタポタ
鈍感な君は気づいて無いかもしれないけど…私、
『ずっと君のこと好きだったんだよ?』
いつも隣でみてたのに、いつ恋人ができたの?
君の為に努力してたのに気づかないの?
本当、君の鈍感さは計り知れないなぁ
ふわっと香るゆずの香り。
人々を虜にさせる優しい笑顔。
通行人を魅了させる整っている容姿。
全部、ぜんぶ…好きだったのに。
こんなことになるなら、早く告白すればよかった…
でも、君が選んだ人なら笑顔で…
【祝福するよ】