二話
お昼🕛
私「ね、ねぇなつ?」
なつ「ん?どうかしたのか?」
私「あのさ、私相談したいんだけど…聞いてくれる?」
なつ「いいけど…どした?」
私「私…ずっと好きな人がいて、告白しようと思うの」
私「でも、私告白の仕方わからなくて…」
なつ「…ッ」
私「え…私、なつのこと無意識に傷つけた?」
なつ「…いや、そんなことない」
私「本当に?ッ今にも泣きそうな顔してるよ?」
ゴーン、ゴーン
なつ「もう授業始まるぞ。ッほら」
私「う、うん」
…大丈夫かな。帰り道でもう一度聞こうかな?はっ……でもこの話したらまた傷つけるよね。もういいや。
私、なつに告白する!
あぁ、逢いたい。愛しのあなたに…
…亡くなった貴方に……もう一度、逢いたい…
私の《宝物》は貴方の気持ち。
この世から貴方が去るなんて
あの時の私はそんな事、知る由もなかった。
一話
〇〇月△△日
ピリリッピリリッ 八時の知らせが鳴る。
私「もうこんな時間!?遅刻しちゃう!…っへ?」
私が朝起きたら、ここにはいるはずの無い彼がいた。
彼とは幼馴染のなつ。
私「え、なつ?…って今日学校だよ!?急がなきゃ!」
なつ「その必要はねーよ。だって時間ずらしたし。」
私「は?じゃあ今何時?」
なつ「七時。後一時間くらいあるぞ?ハハッ」
なつは私を馬鹿にしたように笑った。
私「もう!ふざけないで!…一旦出てって。
着替えるから」
私はそう言いバタンッと扉を閉じた。
なつ「ちぇ、まぁいいや。待ってるから。」
私「っもう!ボソッこれだから嫌いになれないの…」
そう、私はなつが好き。
気付いたら好きになってたの。
でも、私の恋は実らない。だってなつは好きな人がいるから。聞いちゃったんだ。なつの話を…
蘭「なぁ、なつって好きな奴いんの?」
なつ「…いるよ。」
いるま「マジで!?コソッ誰?特徴でも良いから!」
なつ「…誰に対しても優しくて、でも忍耐強くて。」
蘭「へー。ずっと前から好きなん?」
なつ「あぁ、気づいた頃にはって感じ?」
…知らなかった。なつに好きな人がいる事を…
でも、私諦めたくない。私、なつに告白しよう……