手を握る、握り返された感覚。
負けじと握り返す。力を込める。目も、
でも溢れてしまった。ごめんなさい。本当は助けられたんだ。なのに。
信号無視のあのバイク乗りを犠牲にして、君を返せないのか。冷たい。
─────────

嫌だ見たくない。確定演出。
どうしうよ、手震えてる。心臓バクバク。
文化祭に勢いで言うんじゃなかった。
さむ。勢いで風邪ひきそう。
もういっそのこと引いてしまえバカ

金魚すくいのポイが破けた。
あの子が隣で笑う。僕の心も破けた。
――花火。「あっ、もうこんな時間！」
急いで2つポイを渡す。
やばい、花火を静かに2人で――。
という僕の計画が、、。
ゆっくり見られるところまで走って行く。

手に温かな感触。右向くと真っ赤な君。
なんていい夏だろうか。

今までみんな熱かった。
だから、私の半袖姿を初めてあんな目で見るあなたを、私はどうしたらいいか分かりませんでした。
私の地肌の悲劇を、その目で冷やしてくれました。

一面曇り空で今は何も見えないけれど、
それでも上には希望があると信じています。
でもやっぱり今、暗くて何も見えないんです。

星に願いを