美しいものは形がある。そんなことはない。心が美しい人もいる。美しいものを見る時、人は感情を抱くだろう。「綺麗」、「すごい」なんて言うんだろう。でも、美しい物には危険もある。バラはその代表だ。見るぶんには美しいバラだが、触ると、トゲがあって痛い。心が美しい人は、すぐに傷つくタイプだろう。美しい物には「裏」もあるのだ。

どうしてこの世界は争いをしたがるのだろう。人を傷つけることが楽しいのだろうか。勝ち負けがそんなに大事なのか。この世界に必要なのはお金ではない。「平和」が必要なのだ。いつもみんながニコニコしていて、誰も人を傷つける人はいない。「そんな世界になったらいいのにな。」サッカーで負けた僕は、嫌味をいうように独り言をつぶやいた。「ほら、こんな人がいるから世界はこんな風になるんだ。」相手が言い返してきた。やっぱり、世界はこのまま、変わらないのかもしれない。

子供の頃は、どこにでも行けた。好きなことして、冒険して、いつも楽しい日々だった。なのに、大人になるにつれて、どんどん壁が大きくなっていく。まるで、ずっと同じことが繰り返されるように、つまんない日々を過ごしてる。「乗り越えよう。」どんな壁だって、助走をつければ進める。さあ行こう。新しい未来へ。

今の空は僕の心みたいだ。いつも、何にも興味がなくて、誰からも嫌われる。「もう何もかも嫌だ。」道路に飛び出そうとしたその時。偶然、車が通りかかり、水をかけられたのだ。最初は、すごくイラだったが、僕はあることに気がついた。「虹！」空には、大きい虹がかかっていたのだ。これが僕の心…僕は、真っ先にどこかへと走った。濡れた地面に水玉ができ、僕の背中を押すように光が反射していた。