人は誰もがみんな孤独の中に生きている
共感は出来ても
人と気持ちが通じ合うことはない
どこまで行っても平行線のボクらは
近づいたり離れたりして日々を生きるんだ
共に寄り添い同じ時間を過ごそう
喜びは倍に
悲しみは分かち合って
共に生きるんだ
孤独だけどキミは一人じゃない
花束を貰って喜べる人間でありたかった
貰った手前、喜ぶふりはするけれど
本心に花たちは映らない
花に込められた気持ちを汲み取って
相手の望む反応しかできないんだ
大袈裟に感動して
ちょっと涙ぐんでみたり
同僚一人一人にお礼を言った
今日でこの職場ともお別れ
芝居がかった自分に嫌気がさして
帰宅する頃にはもうクタクタ
そんな自分を見たくないから
花を見るのも嫌になる
捨てようかと思ったけど
花に罪はない
思い直して大きめのグラスに活ける
何も言わないのに
光を放つ訳でもないのに
花があるだけで部屋が明るい気がする
サエは少し花が好きになった
昔、よく聞いたアルバム
ジャケットが印象的で
しくしく泣いている女の子のイラストだった
アルバム名は「スマイル」
誰のアルバムだったか思い出せない
でも曲を聞いてるうちに
色んな感情が洗い流されて
最後には静かに微笑むような温りを感じた
懐かしくなって、もう一度あの感覚を確かめたい
私は仕事の手を止め、CDを探しはじめた
どうしよう!
えらいことになってきた!
ちょっとした憂さ晴らしで
オレ自身、半分冗談のようなものだった
ただ軽い気持ちで書いただけなのに
あんなにオレ一筋だったアイツが
急にコロッと態度を変えて
何も言ってくれないし
降って湧いたような別れ話に
オレは訳が分からなくて
あまりにも腹が立ったから
気持ちの整理になるかと思って
ネットに投稿したら大バズり
何でか泣ける!と話題になって
あっという間に出版決定
身バレが怖かったから
女の子の名前で投稿したのに
本当は男だって誰が信じる?
ほぼ事実のオレの身の上話
しかも恋愛ものときたもんだ
出版社の人は続編やりましょう!ってヒートアップ
メールでのやり取りしかしてないけど
完璧女の子だって思ってる
どーすりゃいいんだオレ、ピンチ!
本当は男で、しかも相手も男
こんなことどこにも書けない!
同じ時間を過ごしているのに
キミとボクとは違うんだ
時計の針のようにボクが1周する間
気がつくとキミは何周もしていて
ボクを置いてけぼりにする
いいんだ
キミが楽しいなら
置いていかれたっていい
キミの喜ぶ顔を見ているだけで
ボクは幸せなんだ
できればいつまでもキミとこうしていたいけど
ボクとキミでは生きる時間が違うから
重なる時間を精一杯生きるよ