#0004
#ありがとう
「ごめんなさい。」
私は人に手伝ってもらったり何かしてもらった時につい謝ってしまう。
それは、迷惑をかけてしまったという思いと自分への自信の無さによるものだろう。
ある時、あの人は言った。
「君は優しすぎるくらいに優しいんだね。大丈夫、みんな君を助けたいから助けてるんだよ。」
いつの間にか私は助けてもらった時には自然と「ありがとう」を言えるようになった。
あの人に再会したらまず言うんだ。
#0003
#優しくしないで
言葉のナイフ。
人は生きていく中でとても鋭利でとても柔らかなナイフで切り刻まれる。
小学生のとき死神の鎌にも見えたあの言葉は今となっては引っ込むナイフにも思える。
仕事と人間関係が上手くいかずストレスを溜める日々。
言葉を掛けるあなたたちはきっと自分の言葉は優しく包み込むようだと思っているのでしょう。
分かっている。分かってはいる。ただ‥
ただ、どうしようもなくうずくまってしっている、そんな私に今は、
優しくしないで‥
#0002
#カラフル
十人十色、なんて言葉がある。
みんな違ってみんないい。そんな意味で使われることが多い。
でも本当は1人1色ずつなんかじゃない。
人は心にキャンバスを持っているんだ。
時には暗く時には明るく、間延びしたタッチもあればシャープに描く箇所もある。
そんな1人1人の作品が本当の多様性。
できた作品はその人のアイデンティティ。
そして人生をかけて描き続ける心のキャンバス。
自分に目を向けたとき、一体自分はどんな心の彩りをしているのだろう?
みんな違ってみんないい。
#0001
#楽園
「君にとって幸せとはなんだ?」
昔やんちゃをしていた頃、担任の先生に突然かけられた言葉だ。
その時は確か「誰にも邪魔されず、友達とつるんで、好き放題できること。」
そう答えたはずだ。先生や親には毎回説教されて不満を覚えていたので嫌味のつもりだった。
しかし今となっては毎日友達と悪さしていて本当に楽しく、説教があったからこそ解放されたときの充足感があったわけだ。
時は経ち、今は土木系の会社で働きだし嫁や子供にも恵まれた。
お金は無く、嫁と喧嘩する日々。
今が苦しいって思ってる人は10年後、あの頃は幸せだったな、なんてどうせ思うんだろ?
いつだって気づくのは過ぎ去ってからだ。
みんな幸せとか楽園とか探し求めるけど、そりゃあどんなに遠くを探し見ても本当の意味で見つからないはずだ。
きっとここなんだろうな。