3/22/2024, 10:31:23 AM
私には分からなかった。終業式、いつもなら
「またね」
と手を振る君が、今日は
「じゃあね」
と手を振らないで帰った理由が。
四月の初め、始業式。
君は学校に来なかった。
なんであの時気づかなかったのか。
私って本当に「バカみたい」
3/21/2024, 11:17:19 AM
夕日が沈んでいくのを、橙に染まる校舎の中から二人で見ていた。
空は頂点から少しづつ紺青に染まっていく。
「今朝遅刻しそうになっちゃったよ、忙しくて寝る時間全然ないし」
「先生宿題出しすぎでしょ、今日も徹夜だよ」
二人も橙に染まっていく。
このまま二人ぼっちでいたい。
3/21/2024, 9:45:13 AM
君の笑顔が咲いている。私もそれにつられて笑顔になった。今は花も真っ盛り。花の匂いと一緒に、春の空気を吸い込む。
肺を満たした春の空気が体をめぐり、心地よさが心を満たした。
ねえ、桜綺麗だね。
あっちも見たいな。
ああ、いつか見たあの時の夢と全く同じだ。
嬉しくもあり、切なくもある。一体私は幸せだったあのころの思い出をいつまで見続けるのかな。でもこの時がずっと続けば辛くないのにな。
君に伝えられなかった言葉を、私の希望が醒める前に伝えよう、そして、ひと時の夢から帰って君のためにも頑張ろう。
ねえ、伝えたいことがあるんだ。
君の事が─