7/19/2024, 10:38:36 AM
右斜め前の席
授業をすすめる先生の方を見れば
必ず視界に入る位置
半分くらい開けた窓から時折流れ込む風で
頭頂部のアホ毛がふらふらと揺れている
長袖シャツを腕まくりしたところから見える
少し日に焼けたたくましい腕
今日の飲み物はペットボトルの麦茶かあ
今日の中に着てるTシャツは黒かあ
私が釘付けになる人の視線の先には
すぐ斜め前に座り
授業中だけ眼鏡をかける
ポニーテールを結った
テニス部のエースが居る
時々その子が
こちらの方を振り返って
消しゴム貸して、と呟くのが聞こえる
はいよ、と慣れたように貸す腕まくりの人
ああ、遠いなあ
7/18/2024, 12:21:43 PM
私だけに教えてください
あなたがあの人に内緒にしていること──
いや、やっぱりいらないです
そういえば、
私だけが知っているあなたがもう居たから
あなたと、あの人と、私だけで見れば
私が会えるときのあなたは
私だけが知っている姿
もう十分です
7/18/2024, 4:57:07 AM
あの数分間の会話も
あの一瞬の挨拶も
遠い日の記憶になってしまうのが惜しい
最新の記憶をもっとたくさん欲しい
7/16/2024, 12:31:42 PM
白のワイシャツ姿が眩しかった
それと同時に
そのワイシャツを洗濯して
アイロンをかけて手渡す人の存在を
強烈に感じた
いつもきれいにセットされた髪型が爽やかだ
それと同時に
その髪型が崩れた姿を毎晩毎朝
見る特権を持つ人の存在を
強烈に
あの人の魅力には
左手の薬指の指輪の存在が付随する
その指輪の先に存在する人が必ず
7/15/2024, 12:12:47 PM
終わりにしよう
そう心の中で呟くときは
終わりにしたくないと思っている
終わらないで欲しい
いつまでも続いてほしい
矛盾していても
願いはいつまでも