5/2/2023, 10:24:11 AM
徒歩10分の馴染みの銭湯から帰ると
私も彼も身体中がぽかぽかで
そんな身体に染み渡るいちごミルクも飲み干し
心も身体もお腹も大変に満足だった
「もうこのまま寝る?」
頬の赤い彼が言うので
「寝るしかない」とすぐ頷いた
二人でひとつの布団に入ると
彼が、今日疲れたでしょ、と言いながら
私の手をモミモミし始めた
そこから二の腕までを行ったり来たり
「ありがとう、ほんとありがたいんだけど」
「うん?」
実はもっと強くやってほしかったりして、、、優しすぎてたまにくすぐったいのよ、と小声で頼むと
「おっけー!まかせとけ!」とすぐ力が強くなった
よくほぐれていく感覚で気持ちがいい
「ありがとうございます!!!」
モミモミは優しくしないでよね
5/1/2023, 11:52:22 AM
いつもなら、
目向きもせず通り過ぎていた看板
買わない可愛らしい包装のウエハース
写真も撮らない普段の手料理
それを今や、
立ち止まって看板をよく見て
二つのウエハースを買って
きれいに撮れるまで試している
当たり前の景色に色がついていく
君に出会って
4/30/2023, 2:10:09 PM
「今から行っていい?」
仕事で疲れて帰宅し、甘いものを頬張っていたところに男からLINEが届く
これはいつものお誘いか、と胸が高鳴るのを抑えつつ
いいよー、とだけ返信をした
まもなくして呼び鈴が鳴る
この短い時間で身だしなみを整えた私は
玄関の扉を開ける
そこにはいつものように満面の笑みで
入浴セットを抱えた彼が立っていた
すると彼は開口一番、
「今日はどうする?コーヒー牛乳?いちごミルク?」
と興奮気味に聞いてきた。
私はすぐに答えた。
「いちごミルクでしょ!」
「おっけぇ!じゃ早く行こうぜ」
私たちの楽園は徒歩10分
最近改装した馴染みのある銭湯だ