NoName

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7/2/2025, 1:12:57 PM

クリスタル


グラスに放り込んだ宝石

どこまでも透き通り
凹凸なく整えられた面に
琥珀色を注ぐ

キラキラと輝きを増し
琥珀に溶け出していく

ふわりと香る甘いオーク

グラスを傾ければ
唇にヒヤリとふれ
隙間から流れ出す液体が
甘さと共に喉を焼く

減った琥珀の海で
その透明な石は輝きを増す



7/1/2025, 12:06:59 PM

夏の匂い


不快な湿気を帯びた熱が落ち着いた頃
夕立に濡れた蒼の香り

川の音に誘われて
ふらりと夜道を歩く

涼やかな風に
幼い頃の光を探して

見つからない光に
悲しみ
月を見る

ざわめく森がまた
涼やかな緑の香りを運んでくる

夏の夜の
冷たい香り

6/30/2025, 11:34:15 AM

カーテン


ベッド横の大きな窓
お気に入りのレースカーテン

ベッドに乗せた
人をダメにするクッションに包まれて

微睡の中
ふわふわ揺れていたカーテンが
強い風でクッションごと私を包み
外の世界へ

キラキラ降り注ぐ
午後の夢

6/29/2025, 12:13:10 PM

青く深く


夜の帳の先
光なんかいらない

どこまでも
この安寧の闇を

私に

6/29/2025, 3:29:13 AM

夏の気配


ジリジリと焼かれる項
流れる汗一雫

真っ白な太陽を睨む

靴越しにも熱いアスファルトを
一歩また一歩

燃えたぎるこの熱
それに負けない内側の
燃えたぎるこの思い

貴方に
届けるために

夏を踏み締めて
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