子供のように
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.10.14 藍
放課後
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.10.13 藍
カーテン
天井から床まで覆う重厚なカーテン。落ち着いた色合いの布地に触れ、ほんの少し開けて視線を落とす。眼下、高速道路を流れるライトの列。ぼんやり眺めていると「何見てんの」背後から声が飛ぶ。振り返ればバスローブ姿の彼が背後に立ち、先刻の私と同じように窓の外へ視線を向けた。
「Rの33」
「カエルの散歩?」
「ちがうー、えっと……BCNR33」
「ああ、33」
「さっき積載車通ったの。タイヤ山盛りだったからドリ車かも。あした走行会かな」
「そういうことばっかり詳しくなって……」
「教えた張本人がそゆこと言う?」
「え、俺のせい?」
「おかげさまです」
腕を回され身体が密着。背中にじんわり伝わる彼の体温、感触。会えないあいだ、私がずっとほしかったもの。
「なんか、あっつい。熱ある? ねむたいの?」
「シャワー浴びたからだろ。むしろ寝かさないけど。……何笑ってんの」
「いつもすやすや寝ちゃうのにねえ」
「色々吸い取られてるからな」
「わたしのせいかあ」
首を傾げると同時、うなじに唇が触れる。軽い挨拶とは程遠い、明確な劣情を剥き出しにした性行為そのもの。
「まだ我慢させる気?」
耳元の囁きは誘い。俯く私の反応を愉しむように両眼で舐る。それすら私にとっては愛撫。振り向くと視線が交錯し、彼の手でカーテンが閉じられた。
(了)
2023.10.12 藍 お題「カーテン」
涙の理由
(メイン機睡眠計測のため本稿を下書きとして保管)
2023.10.11 藍
ココロオドル
(書きたいとこだけ書いた。気が向いたら加筆したい。)
「お疲れ」
「おつかれさまー」
「そっちも残業だったろ」
「明日のわたしががんばります……」
「放り投げてきたんだな」
「だって急に誘うから! びっくりしたあ」
「迷惑だった?」
「うれしかった♡」
「なんか美容院のにおいする」
「え、わかる? トリートメントだけしてきたの」
「いいにおいすると思った。俺のため?」
「そうだよ……って、なんで笑うの」
「食い気味に肯定して、かわいいなと思って。なんで黙るの」
「……や、かわいい、って」
「かわいいよ」
「ありがと……。おもしろがってない? もーやだ今ぜったい顔赤い」
赤信号で停まると同時。運転席から、ついと彼の左手が頬に触れる。
「熱あるんじゃない? 帰る?」
「……やだ。帰りたくない」
「帰さないよ」
耳朶、首筋を指先がするりと撫でた。待ち望んでいた熱の一端。全身に震えが走り吐息が漏れる。助手席の素直すぎる反応を受け「まだ何もしてないよ?」愉しげに微笑ってみせる。
「……いじわる」
ジト目を向けるも、綺麗な笑顔を返されてしまってはお手上げだ。思ったことがすぐ口から出てしまう。
「……ほんとうに顔がいい……」
「ありがと」
青信号、何事もなかったかのように発進する車輌。行先は確認するまでもない。心臓を高鳴らせているのは私だけ?
(とりあえずひとくぎり)
2023.10.10 藍 お題「ココロオドル」