玉結び

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3/13/2025, 3:09:12 PM

[近すぎた]

手のひらを太陽にかざす。
血管があって、肉があって、皮膚がある。
手のひら越しに太陽は見えない。
君に手をかざす。
全てが隠れるには、ちょっと近い。
もし、君と重なる全てが透明であったとして。
君を見つけるには最適かもしれないけれど、それじゃ手は繋げないからやっぱりナシ。
真っ先に透明になるのは私だろうし。

〈透明〉

3/12/2025, 12:19:47 PM

[次の季節は]

貴方と出会ってからの日々は、あたたかい陽気に包まれているようでした。
これほどまでに鮮やかだった人生はありません。
けれど、貴方は見知らぬ人と共に歩んでいくようです。
春は出会いと別れの季節とは言いますが。
わたしの春は終わりを告げ、貴方の春は始まったばかり。

〈終わり、また始まる〉

3/11/2025, 5:59:36 PM

[星になる]

その瞬間、目の中に星が瞬いた。
まだ真昼であるのに、きらきらちかちかと貴方の周りには光が飛んでいる。
それが理解できなくて、掴もうと思ったけれど、手のひらに当たったのは暖かい空気だけだった。
きょとんとこちらを見る君の瞳には、私が写っている。
そう思ったら、途端に恥ずかしくなったのだ。

〈星〉

3/10/2025, 6:13:20 PM

[私は覚えている]

声を忘れてしまっても、あの日絡めた指先の温度は、今でも感じてほしい
 
〈願いがひとつ叶うならば〉