のーのーと

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6/20/2024, 11:10:26 AM

あなたがいたから一歩踏み出せた

あなたがいたから笑うことが増えた

あなたがいたから新しいことができるようになった

あなたがいたから毎日が楽しくなった

あなたがいたから泣くことが多くなった

あなたがいたから明日が怖くなくなった

あなたがいたから傷ついた

あなたがいたから死にたいと思った

あなたがいたから罪悪感が湧いた

あなたがいたから飛び降りた

あなたがいるから全力で治そうと思う

あなたがいるからリハビリもがんばれてる

あなたがいるから生きたいと思う

あなたがいるから今日も病室で泣いている。

             2024/6/20 実録日記

6/19/2024, 2:21:59 PM

なんとなく今日は嬉しいことが多かったんだ。朝ごはんが目玉焼きだったり、たまたま勉強してたところが抜き打ち小テストで出てきたり、好きな人から週末カラオケに誘われたり。
そう、機嫌が良かったんだ。だから柄にもない事をしちゃったんだ。
委員会で遅くなって久々に一人で帰るとき、窓から外を眺めてるあの子がいた。いつもならスルーするんだけど、今日はなんとなく声をかけちゃった。「何してんの?」って。
あの子はおどおどしながら、「傘忘れちゃって…。」って小さい声で答えた。そりゃ災難だねって言って帰ろうと思ったんだけど、「私傘持ってるし駅まで一緒に帰ろうよ」って無意識に言ってた。
びっくりしちゃった。だって、あの子とは全然仲良くないんだもん。嫌いとかそういうのじゃなくて、グループが違うんだよね。私と友達が話してる間、あの子は分厚い本読んでるの。物静かな感じ。
あの子もすごいびっくりして、変な声出してた。けど小さく頷いたからさ、一緒に下駄箱まで行って一つの傘に二人で入って校門を抜けたの。傘が雨粒を弾く音だけが聞こえる帰り道で、気まずいから友達とオソロの傘の柄をボケーッと見てた。
駅まであと少しってところで肩がぶつかったの。その瞬間あの子はすごい謝って離れちゃってさ。そこで気づいたんだけど、あの子の肩めっちゃ濡れてるの。
うわーっやっちゃったと思って、あの子の方に傘傾けて、肩もくっつけた。また離れようとするから「濡れちゃうからもっと寄って」って言ったらちょこっとだけ寄ってくれた。
またお互い何も話さないで歩いてたんだけど、くっついてる部分がこそばゆいっていうか落ち着かなくて緊張しちゃった。
駅についたら、あの子すぐ離れちゃって。でもそのおかげで私も緊張が無くなった。小さな声で「ありがとう」って言われたから、「こちらこそ一緒に帰ってくれてありがとー!」って言ったらさ、あの子が珍しくこっち見てるの。いつもは俯いてたり明らかに視線そらしたりしてるのに。
なんでだろってよく見てみたら、あの子は私の肩の方を見てたの。そこでようやく私の肩も濡れちゃってることに気づいたんだ。
「肩濡れてるのオソロじゃん」って言ったら、眉潜めちゃって。謝られちゃった。だから「えーじゃあまた一緒に帰ってくれたら許してあげる」って冗談言ったら、あの子すごく嫌そうな顔してた。だからすぐに冗談って伝えたら明らかにホッとしてたの。
そんで解散したんだけど、絶対さあの子私のこと嫌いだよねー!また相合傘したいな。
ん?なんでって?だって相合傘したとき、あの子ずっと私のこと睨んでたんだもん。すごくかっこよくて一目惚れしちゃった。
早く雨降らないかな。今度は入れてもらいたいな。