文学がぁる

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1/24/2025, 12:01:15 PM

やさしい嘘

友達を亡くした。
手術は成功したと、友達の親は言ったけど。
友達を亡くした。
最後の言葉は「また遊ぼうね!」
友達を亡くした。
全部が嘘。
友達を亡くした。
私も嘘をつく。
友達を亡くした。
友達が亡くなった嘘をつく。
友達が生きている嘘をつく。
でも、それも嘘。
優しい嘘。

1/23/2025, 11:36:17 AM

瞳をとじて

瞳をとじてまた自傷。
見たくないものを見るためにこの目を開いている訳では無い。
私は、美しい物を見るためにこの目を開いている。
なのに世の中は、汚すぎる。
瞳を閉じると、また朝が来る。
眠りたいのに、眠れない。
だから私は目を閉じて、見たいものだけを見て、失神をして眠るの。

1/20/2025, 12:37:07 PM

明日に向かって歩く、でも

私はもう、爪先が前を向いていない。
私はもう、爪先を遠くへ踏み込むことは出来ない。

未踏へ進んでいっても、倒れてそのまま。
私が弱いから。

愛する人が死んだから。
明日に向かって歩く、でも
まともな人生を歩むことは出来ない。

1/18/2025, 11:01:45 AM

手のひらの宇宙
私の脳は、常に物事を考えている。
それは常に膨大に膨らんでいく。
それはさながら宇宙のように。

私の手のひらは、常に物事に触れている。
触れ、知識が膨大に膨らんでいく。
それはさながら手のひらの宇宙のように。

1/14/2025, 11:33:28 AM

そっと
本棚にそっと本をしまう。
日々の日常の痛みをそこに閉じ込めて。
痛み、苦しみ、嫉みを栞の代わりにして。
今日も本棚に向き合う。

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