NoName

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10/27/2022, 12:27:43 PM

寒くなって来たので、何か飲もうかときみはマグカップを出して来た。
コーヒーもいいけど違うのが飲みたい。
僕は彼女に話した。
この前、友達からもらって来たの。
ウキウキしながらフルーツフレーバーティーを出す。
ほのかに香るフルーツの香りと紅茶の香りが鼻腔をくすぐる。

10/26/2022, 10:45:29 AM

ほたるは千里のことが好きだけど、なかなか言いにくい。
おかげで、同僚はおろか千船にまで揶揄われる始末。
「なぁ、ホンマに付き合う気あるんかいな」
「黙っとけ」
むくれた様子で昼食を食べる。
「そんな態度取っていいのか?この前、かなり美人が烏丸に話しかけてたぞ」
ほたるは鋭い目つきで千船を睨みつける。

10/25/2022, 7:42:34 PM

俺はつくづく思うんだが、あいつとは友達だった試しがない。
顔合わせたら、すぐケンカするし。
変な噂流されたり。
冗談じゃねーよ

10/24/2022, 8:43:51 PM

駅のホームに佇む二人。
既に夕方のラッシュ時は過ぎて人はまばら。
二人は視線すら合わせずに電車を何本か見送る。
「行くからな」
彼は感情を押し殺して彼女に別れを告げた。
ずっと前から冷戦状態だった。
こっちが悪いのはわかっている。
だから身を引く。
気の強い彼女は絶対に言わないと思うだろうな。
彼は小さくため息をついた。
「………行かないで」
俯く彼女が引き止めた。

10/23/2022, 7:45:54 PM

あてもなく電車に揺られていた。
いくつかの駅を過ぎ、はっと顔を上げると
どこまでも続く青い空が広がっていた。

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