あ む 🦈☔️

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1/24/2025, 3:05:01 PM

「やさしい嘘」

私の家の隣には、二つ歳が離れたお姉さんとその家族が住んでいた。

お姉さんは私を本当の妹のように可愛いがってくれていた。

お姉さんは、昔から頑張り屋さんで努力している姿は凄くかっこよかった。

お姉さんは「大丈夫だよ」が口癖だった。

私はお姉さんと同じ高校に進学した。

二人で一緒に学校に行き、一緒に帰る。
それだけで私たちは幸せだった。

でもある日、そんな幸せは崩れた。

お姉さんはいじめを苦に自殺しちゃった。

気づいてもなかったよ、

だって、少なくとも私の前では笑顔だった。

お姉さんは私にやさしい嘘を付いてたんだ。

なにが「大丈夫だよ」だ。
全然大丈夫なんかじゃないじゃん。

私は、私たちはもっと頼って欲しかったし、苦しみを分かち合えたかったし、まだまだ一緒がよかったよ。

1/23/2025, 3:05:03 PM

「瞳を閉じて」

瞳を閉じたら真っ暗な世界が見える。

もし、死んだらずっとずーっと、この真っ暗な世界から出られないのかな。

死にたくないよ

1/22/2025, 2:24:59 PM

「貴方への贈り物」

私の両親は厳しくて毎年、クリスマスプレゼントや誕生日プレゼントを貰えなかった。

周りの友達は皆んな、流行りのものだったり可愛いのを貰ってて羨ましかった。

別に、家庭が貧乏だった訳でも複雑なわけでもないの。

お母さんもお父さんも私たちのことを心から愛してくれてたし、大切にしてくれた。

でも両親が不慮の交通事故で亡くなったときに気づいた。

もうとっくの昔に大事なものは全て貰ってたんだなって。

もう両親に恩返しは出来ないから、代わりに大切な人に恩送りをしよう。贈り物をしよう。



1/18/2025, 2:23:42 PM

「手のひらの宇宙」

生まれたての赤ちゃんの手を握った。

暖かくて柔らかくてふわふわしてるの。

きっとこの小さな手には、大きな希望と未来が詰まているんだ。

この子はね、小さな宇宙を持ってるんだ。

1/16/2025, 3:53:46 PM

「透明な涙」

みんな涙には色がついてるの。

嬉しくて泣いてるあの子は淡いピンク色。

悲しくて泣いてるあの子は燻んだ水色。

悔しくて泣いてるあの子は燃え尽きた赤色。

じゃあ私の涙の色は?

別に嬉しい訳でもない、悲しい、悔しいわけでもない。

でも何故だか心が痛いの、涙が落ちるの。

私の涙には色がないから誰も泣いてることには気づかない。

泣いているうちに腫れていく目と濡れた手。

誰も私の心に手を差し伸ばしてはくれない。

わたしも色が欲しい。

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