『窓から見える景色』
家の窓からは、小さな庭の木々が見える
名前を忘れたが窓際の小さな花が咲く木には今年の夏は大きな蜂がいつも訪れた
網戸はあるが、何となく怖かった
2階の窓からは、近所の家々の屋根が見える
夜になると、近くの高層マンションの灯りが見える
あとは、空かな
山と海が見える田舎に育った私は今の家から見える景色は少々物足りない
自然が見せてくれる雄大な景色が窓から見えた子供の頃はある意味幸せな窓を持ってたのかもしれない
これから、雪景色が見えるよ、今の家からはね
『形の無いもの』
形があるといつか壊れると認識して生きてきた
形の無いものは、確かに壊れるけれども自分の気持ちの持ちようで
どうにかなる
形の無いものの方が尊いと思い込んで生きてきた
本当のところはわからない
このところ、心が曇っている
形があるものは分かりやすいよね
なんだろう、うまく書けない
『秋恋』
秋恋と書いて、「あきこ」と
読むのかしら
秋の恋?
暑い夏が終わると、誰もが秋の涼しさと儚さに浸る
人恋しくなる
切ない恋をしたくなる
女心と秋の空?
センチメンタルな季節到来
秋恋をしたくなる
ススキやコスモスの中を二人で歩きたくなる
あの人と錦繍を見に行きたくなる
栗拾いやきのこ狩りに一緒に行きたくなる
山深い温泉に出掛けたくなる
美術館でゆっくり好きな絵を見て語り合いたくなる
落ち葉の中を肩を寄せあって歩きたくなる
秋恋に憧れてたね
苦い思い出も多いね
懐かしいな
『夜景』
カーフェリーに乗って島を訪れた
島は暗い影のように見えてきた
時折、光る灯台の灯りとうっすら見える民家の窓からの灯り
島の周りを走る車のライトが一つ二つ
遠くの埠頭の灯りがやけに賑やかに見える
孤島のささやかな夜景
島の人たちは、ひっそりと生きてると思わせる夜景だった
何かを教えてくれそうな夜景だった
『花畑』
秋になると、車で20分くらいの公園にコスモスが見事に咲いている
とても気に入っている光景
白やピンクや牡丹色のコスモスが秋を知らせてくれる
コスモスの花畑の中をゆっくり歩く
この可憐な慎ましやかな花の雰囲気が好き
辺り一面の秋桜はどんなにたくさん咲いていても、重さを感じさせない
明日、あの花畑に向かおう
あの可憐さに会いに