『不完全な僕』
人はみんな不完全だと思う
完全な人はいるのでしょうか
完全に見えてしまう人にはたくさん会ったけど、実際はどこか不完全
不完全な部分が魅力でもあり、期待でもあると思う
完全だとロボットみたいだよね
自分自身が不完全だから、そう思いたいのかな
不完全でも、一生懸命生きてたら
その欠けた部分が完全を越えることがあるかも
不完全な僕を愛する人はきっと
いるよね、そう、きっと。
『香水』
香水の似合う女性は素敵
私は似合わないと思っている
時々HERMESの『ナイルの庭』というトワレを使う
ほのかな香りと色合いが気に入ってドバイの空港で買った
ハイヒールを履いた背の高い金髪の女性がおなじものを買っていた
彼女なら似合うね!
この女性は、どんな香りの香水を好むの?と興味がわく知性の持ち主が、さりげない爽やか香りを漂わせると、その香水の名前が知りたくなる
ニースの帰りに、香水の工房を尋ね、自分で調合してみた
自分で調合した香水は好きだった
もう、無くなったけれど
自分に合う香りをさりげなく使える素敵な女性になれたら、嬉しいね
でも、あまり興味がないことを私自身は知っている
『言葉はいらない、ただ,~』
言葉はいらないと思える時代もあった
言葉はいらない、ただ そばにいてほしい....とかね
理想的な関係だね!
今思うのは、そばにいても孤独だったり
遠く離れていると、せめて一言の
優しい言葉があれば、あと10年間は生きていけそうと思う
『突然の君の訪問』
あなたが突然部屋の前に訪れていた
あなたは何かの予感がしたのか、玄関のチャイムも鳴らさずに
そっと帰ってしまった
旅行に行ったお土産をドアノブに残したまま
それから、私の心が離れ始めたのに気づいてそれ以上何も言わなかった
あの頃を思うと私は後悔しかない
取り戻せない時間をただただ悔やむ
張りつめた糸が切れていった
私のせいだった
もう、あなたは突然の訪問を
することは決してないの
遠い国に行ってしまったの
【雨に佇む】
雨の降るなかをひたすら歩く
黄色い長靴を履いた女の子
どこへ行くのかな?
そっかぁ、傘を持たないお父さんをバス停にお迎えだね
お父さん、喜ぶね
雨の降る夜をワイパーを素早く動かし走るBMW
ブルーの傘をさして手を振る髪の長い女性
足元のハイヒールはずぶ濡れ
ゴメンと手を合わせてドアを開ける男性
雨の夜の素敵なデートね
杖をつき傘をさし危なげに歩く老婆
ふと雨の交差点で佇む
視線の先にはスクランブル交差点
の向こう側に佇む年配の男性
信号が青になると、全速力で走ってきた
大きな声で、『母さん、一人で出歩いちゃダメだよ!みんな心配するよ』と叫んだ
佇む老婆は、ごめんねと涙を拭っていた
雨には素敵なドラマが似合う
そう、今、雨が降り始めたよ
私のドラマも始まるかな?