【今一番欲しいもの】
穏やかに暮らせる世界が
一番欲しい
嘘を隠す為に嘘の上塗りをし続ける····そんな世界はもうウンザリ
いつになれば、手に入るのでしょうか
誰か、知っていますか
【私の名前】
私の名前は1回目で呼んで貰えることはない
ありふれた名前だけど、漢字の読み方が素直ではない
確かに、辞書を引くと最後に出てくる読み方で殆ど知らない
だからね、本人の性格もひねくれていると感じる
お爺さんの名前からとったらしいが、少々迷惑だったね
いつも、実は···と読むんですと説明が必要だ
でも、今さら名前を変える気持ちもない
ひねくれた私に不思議と似合う読み方の名前に、愛着もわいてきている
好きな漢字ではないと言い訳をしながらね
素敵な名前には憧れるけどね
【視線の先には】
視線の先には、青い海と空があった
視線の先には、祇王寺の冬枯れた
紅葉の木々があった
視線の先には、子供の眩しい笑顔があった
視線の先には、年老いた母の杖をつく姿があった
視線の先には、憤慨したあの人のつらい姿があった
視線の先には、脳梗塞で倒れた意識不明の父の顔があった
視線の先にはボストン美術館でみた黒いドレスの女性の絵があった
視線の先には、函館山からの素敵な夜景があった
視線の先には、好きな映画のシーンがあった
いつもありがとう、視線の先さん
たち
【私だけ】
時々、どうして私だけ不幸なの?
って思う
周りからは幸せそうに見えているように感じる
いつも歯を食い縛って生きてきた
結婚のこと、姑のこと、仕事のこと~精神的にね~
なぜか?私だけ、割に合わないような気がしている
だから、時々旅に出る
今は友人と国内の旅に
北極点に行きたいな
そうそう、私だけ?
【遠い日の記憶】
随分と年月が流れてしまった遠い日の切なくて大切な記憶たち
どんなに遠い日であっても、記憶を手繰り寄せると遠く感じなくなる
昨日のことのように、自分の心の中に飛び込む鮮明な記憶
戻れるものなら···
戻ってもしょうがないような···
記憶の中で生きていたいような···
本当は色褪せているような···
悪いのは···わたし···
悪いのは···だれ?···
遠い日の記憶の中に、時々でいいから戻れるといいなぁ···
そう、やり直せるかもしれない
淡い想いと遠い日の記憶が紡いでいく
ずっと、ずーっと、紡ぎ続けたいの