語り部シルヴァ

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10/13/2025, 10:47:38 AM

『LaLaLa GoodBye』

なあ知ってるか?
最近悪党を狙った人斬り事件が増えてるんだってよ。

へえ、悪党を狙うなんて正義のヒーロー気取りか?

いやそういう訳じゃないらしい。

カメラに映らないよう
夜な夜な静かに人斬りをしてるらしい。
なるほどなあ。

だがどうも不思議なのは歌を歌うらしい。
歌?子守唄的なあれか?

あぁ、ただオリジナルの歌らしく
その日によって内容は変わるらしい。

なんだかよく分からないなあ...ま、斬られるのはごめんだ。
さっさと金目のもの集めてずらかるぞ。

そうだな。...?おい、なにか聞こえないか?

あ?ほんとだ。...なあおいこれって...


静かな夜。革靴がコツコツと地面を蹴る。
今日は二人も斬ることが出来るなんてラッキーだなあ。
今宵も皆が静かに眠れるように子守唄を歌おう。

月明かりの下思わず歌いたくなる。
さあみんな。夜は私が守る。安心して眠たまえ。
La La La...

語り部シルヴァ

10/12/2025, 10:48:45 AM

『どこまでも』

なんとなくで始めた創作が異様にハマってしまった。
文章で表すのは苦手だが絵でなら表現出来る。
好きな髪色に好きな目の形。
思いを形に仕立ててできた絵はなんともめちゃくちゃ。

人には見せれるレベルじゃないなこれは...
と思わず笑ってしまうほど。
それでも楽しい。

もっと絵を描いたり自分の表現を形にしたい。
絵を描くだけじゃなくてパーツの描き方とか
バランスのとり方とかも勉強しようかな。

好きがどんどん自分を上達させる。
好きがもっと好きになる。

今ならどこまでも、絵を描ける気がする。
ノートのページを一枚キレイに破り新たに絵を描き始めた。

語り部シルヴァ

10/11/2025, 11:53:31 AM

『未知の交差点』

スマホの地図アプリを確認する。
次の信号を右に...
慣れない革靴とまだ日中が暑い中
スーツを着て中が少し汗ばんでいる。

周りが内定をもらって人生謳歌してる一方で
なにもできていない自分に焦りを覚えている。
それでも自分のやりたいことがわかってないせいで
上手くいっていないのが現状だ。

家から遠ければ遠いほど、
知らない場所へ向かうのは革靴のせいもあって足が重い。
ここまで来ても帰りたいと思う気持ちが強い。
それでも人より遅れてる現状は変わらない。

初めて来た交差点。
アプリで改めて道を確認する。
気を抜けば迷子になりそうな都会に目が回る。

こんな所で躓いている場合じゃない。
ネクタイと気を締め直して青信号と共に歩き始めた。

語り部シルヴァ

10/9/2025, 12:08:52 PM

『秋恋』

本気で恋する予定は無かった。
ずっと人肌恋しかった。寂しかった。
だから空いた穴を埋める"何か"が欲しかった。

いい感じに会話が弾んでいい感じで会話が続く。
友達以上恋人未満ってこんなに心地いいもんなんだ。
ずっとこんな関係が続けばいいのに...

なんて思っていた。
飽きたら本気の恋を探しに行く予定だった。
今じゃ離れて欲しくない。そう思ってしまう。

惰性の関係が本命になってしまった。
こんなこと君に知られたら
それこそこの関係は終わってしまう。

せっかく見つけた本命の恋がこんなにも絶望的なのは
今までのツケが回ってきたのかな。

語り部シルヴァ

10/8/2025, 11:16:35 AM

『愛する、それ故に』

ふと目が覚めた。喉に違和感があったから水を飲みに行く。
ついでにトイレも済ませて戻ってくる。
ゆっくりと動いたおかげか布団の中の彼氏は
ぐっすり眠っていた。

寝てる姿もかっこいい...とうっかり惚れそうになる。
いやもうゾッコンかもしれない。
はだけた布団を直しつつ隣に寝転ぶ。

ああ...幸せだなあ。
愛する人がいて同じ時間と温もりを共通できるなんて。
君と出会うまでこんなこと経験できるとは思ってなかった。

...だからこそ怖い。
君がいなくなったら私は絶望するだろう。
嫌なことは考えたくない。

君を起こさないようにゆっくりと動き、
もっと君の体温を感じるためピッタリくっついた。
優しい温もりが安心感と眠気を誘い、
そのまま眠りについた。

語り部シルヴァ

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