「question」
違和感、ギャップの正体。ようやく掴んだ気がする。
誰かの力になりたくて目指したけど
いつの間にか誰も傷つけないことが最優先になっていた。
何もできないまま、それで良いって言い聞かせていた。
無力なあまりそう思うしかなかった。
勉強したつもりだったけど、結局私には救えないことが痛いほど分かった。
成すべき事をしても未来が変えられない。
こんなに無力で惨めな気持ちになるとは思ってなかった。
何も起こりませんように。そう願わない日がなかった。
誰かを救う、そんな理想ばかり掲げて
私は何者になりたかったんだろう。
どうしたかったんだろう。
Qが残るばかり。自分に問うても答える気力すら出てこない。正しい答えが怖いから。
もういいんだ。もうやめるからいいんだ。
終わる時に気づくものなんだね。
だけど、いつか、またいつか戻る日が来たのなら誰かを救える私になりたい。
blast.
「泣かないで」
あなたがそんな顔をすると悲しいよ。
そんな顔しないで…
最期ぐらい笑って見送ってほしいな
午前4時 アラームが止まる音がした。
私の鼓動も止まりそうだった。
うそだ。
まだいかないで。
家族に会いたいって言ってたでしょ。ここで負けちゃだめだよ。負けないで。もう少し。
そんな思いで見ていたら一度止まった線がまたリズムをゆっくり取り戻した。初めて見た。
やっぱり聞こえてる。頑張ってる。
泣かないで。待ってるよ家族が。
いかないで。
ほら、もう少しで夜明けだ。
blast.
「ハッピーエンド」
消えようと思っていた僕が人を助ける仕事をしているんだから不思議だ。
矛盾してるよね。常に自分の中に相反する気持ちが渦巻いてる。
ここにいたい。消えたい。
その葛藤が自分を苦しめるけど同じ気持ちの誰かの支えになる時が来るのかな。
おかしな話かもしれないけど今は命を削ってでも生きていてほしいって思う。
自分の命を削ってでも幸せになってほしい。
残りは短いのかもしれないけど。
どうか。届いてほしい。どうか叶ってほしい。
どうか間に合ってほしい。
ハッピーエンドを迎えられますように。
「絆」
スポーツは心を動かすものだと思う。
点が入れば喜び、失点すれば悔しい。
ひとりでは出来ない。どんなスポーツだって必ず自分以外がいる。
審判だろうが、チームメイトだろうが。
特に団体スポーツは心を通わせて戦うものだと思う。
仲間のために。技術はもちろん必要だけど。
でも時に技術を上回るなにかがあるって感じる。
技術、その一言では表せないなにかが。
だから面白い。目が離せない。
勝つも負けるも絶対なんてないって思う。
チームって面白い。
「君に会いたくて」
いってらっしゃい。
そう言ったのに。どうしていなくなってしまうの?
どうして戻ってこないの。
あの日、仕事があるからって見送ったのがいけなかった。
仕事なんかよりあなたのことが大切。
もう会えない。
なら…追いかけてもいいかな。
残っているのは思い出と飼い猫。
いなくなる数日前にあなたが拾ってきたよね。
誰が世話するの!なんて思った。お金もかかるし、私たち共働きだし。
これじゃあ追いかけられないじゃない…。
それこそ誰が面倒見るのよ。
この子がいるまであなたのところへいけない。
もう少し頑張るしかないのかな。