「一年前」
今が生きていて一番楽しいよ。
あの時逃げる決断をしてくれてありがとう。
すごく嫌だったと思う、苦しかったと思う。
逃げるなら消えた方がいいと思っていたね。
もう誰かのために生きるのはやめていいよ。
助けられないことを悔やみ過ぎなくていいよ。
だって、人間完璧ではいられないから。
いつも完璧を目指していては苦しいからね。
でもきっと、そう言っても信じてくれないよね。
君はそれでも完璧を目指し続ける。
残酷だけどだから逃げるしか道がなくなってしまったのかもね。
その決断が今私を生かしているよ。
「初恋の日」
気になる…
優しくて穏やかな表情なのに
どこかうつろでちょっと悲しげな雰囲気。
何があなたをそうさせるの。
なぜあなたに影を感じてしまうのだろう。
そういう人に魅力を感じる。
もっと知りたくなってしまう。
「風に乗って」
ここまでかな…
瓦礫の下敷きになり抜け出す体力が無くなった頃
どこからか赤くしなやかな羽が1枚飛んできた。
「諦めるなんてらしくないんじゃないの」
その羽は1枚で人ひとり運べるパワーがあって、
私は瓦礫から抜け出すことができた。
ふわっと空に浮かぶ感覚は初めてで
全てのものが小さく見える
頬を切る風が心地よくて。
1枚の羽の正体は
大きな翼の一部だった。
あぁ大きな翼だな。
私もこんな風に人を助ける人になりたいな。
「刹那」
天井にボールが上がる。
高く高く上がる。
体育館のライトと重なる。
ライトに被ってボールは見えないけれど
それでも
何度も拾ってきた。
嫌になる程拾ってきた。
身体が覚えてる。
大丈夫、きっと拾える。
全てがスローモーションに見える。
音がよく聞こえる よく見える
自分の心臓の音も
きっと、声援があるんだろうけれど
それ以外は聞こえない。
そんな瞬間があった。
あの緊張感と高揚は人生で忘れられない一コマだ。
「生きる意味」
生きる意味は死ぬほど考えてみた。
でも思いつかなかった。
消えることも出来なかった。
自分でつけた傷が残った。後悔が残った。
それでも生かされているのだから
生きなければいけないのだと思う。
誰のためでもなく
自分が幸せになるために生きていていいと思う。
それは傲慢ではない。
だって私の人生は私だけのものだから。
生きる意味なんてなくても生きていていいんだよ。