一尾(いっぽ)in 仮住まい

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1/6/2025, 1:07:39 AM

→短編・情報源

 冬晴れの日差しを、日干しレンガに集めると雲母のような層を持つ結晶になる。印象派の絵画に登場しそうな白く焼けたレンガというとイメージしやすいだろうか。
 日結晶はちょっとの衝撃でも壊れてしまうので、細心の注意を払ってレンガから剥がし取り、セルロイド製のケースに保管する。
 この結晶を、ごぼうのポタージュにほんの少し加えると、冬の晴れた公園を歩くような澄んだ土の香りがするらしい。
 友人のグリーンフィンガーズとノームとお茶をしたときに聞いた話なので、確かな情報だと思う。

テーマ; 冬晴れ

1/4/2025, 2:53:52 PM

→贅沢な生活

2日から発熱でベッドの住人をやっとります。今年の正月はまさに寝正月でした。
ようやく熱は下がったみたいですが、喉が焼けるように痛い。それ以外の症状はない。
発熱外来の予約が取れずに自宅療養しております。
どうせ何もできないんだし、と開き直って読書三昧。
図らずも今年の抱負の良いスタートが切れました。
喉元過ぎればなんとやら(過ぎてないけど)、こういう正月も悪くないなと読み終わった本を積み重ねて、新しい本に手を伸ばす。
頭に活字が満ち満ちています。

テーマ; 幸せとは

1/3/2025, 2:36:23 PM

→学習の成果

朱色は魔除けや不老長寿を象徴する色である。古代は丹と言われていた。
日の出を見るたび、その朱色の力強さと包容力にさもありなんと納得させられる。
一方、同じ朱色でも夕日はオレンジ色が強く、薄紅の空も相まって、懐古を呼び起こす。
朝日夕日ともに中空にあるよりも近く感じられるが、実際には南天にある太陽が一番近い。昼間の温かさを思えば頷ける。
地球の自転と公転を習った学生時代の知識。
もしその知識がなければ、単純人間の私は天動説を信じているだろうなと思ったりする。


テーマ; 日の出

1/2/2025, 2:11:06 PM

→熱に浮かされてます……

正月からPCショップと電気屋を巡り、グラボのGeForceRTX3050tiの中古と、Ryzen積んだノートPC(Intelの13.14世代は怖いので却下)に後ろ髪引かれながら帰宅したら、急に喉が痛くなった。
今朝から熱が上がっています。
1日ベッドの住人です。
おかげで『百年の孤独』を読み進めることができました。テレビの大家族バラエティを観ているような、他人の家族を覗き見しているような、そんな感覚になってます。シリアスなんだか、コメディなんだか、よくわからん面白さがある。難解さは感じません。
しかし、ジョイスの『ユリシーズ』には何度も挫折しています。

さてさて、今年の抱負は積読の解消です。待ってろよ、スティーブン・ディーダラス!


テーマ; 今年の抱負

1/1/2025, 5:25:49 PM

→短編・名作探訪 第7回 
〜『歳月製紙』の『新雪』〜

 新年を迎え、書き初めに筆を起こす。
 今年の抱負や新しい年への寿言、若しくは縁起の良い言葉、これと決めた言葉を半紙を前にイメージする。
 さて、墨を吸わせた筆を躍らせるのに、『歳月製紙』の半紙『新雪』はいかがだろうか?
 新雪をもたらす雲から繊維を抜き出し、紙漉きには午前0時の湧き水のみを使用した半紙は、柔らかな手触りと筆を少し沈ませる書味が特徴である。
 未踏破のまっさらな雪原の第一歩を想起させる『新雪』は、書き初めに程よい緊張感と清々しさを提供してくれるだろう。

テーマ; 新年

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